第二夜 カナディア=フィート
エルフって奴の締まりがこんなにいいとは、知らなかった。
いつもお高く止まって俺達を見下しているヤツに、子種を孕ませてやるってのも悪くない。
「へへ、ハーフエルフを作ってやるよ。くっ……だ…出すぞ……!」
低く呻くと、カナディアはエルフの少女の四肢を押さえたまま、腰を震わせた。
先程まで処女だった、エルフの脆い胎内に、勢いよくカナディアの精液が流れ込んでいく。
最後の数滴を搾り出すように、腰骨を押しつける。口を塞がれた少女は、弱々しく首を振った。
近くで、葉が揺れる音。
カナディア=フィートは、産まれたときから両性具有の化物だった。
すぐに森に捨てられた。
だが、機械の体を持って生まれたカナディアは、獣を喰らい、人を殺し、成長した。
町に紛れ込んで言葉も覚えた。人を殺せば簡単に金が手に入ることも、自分の体が女を犯せるように出来ていることも知った。
ラインの街で商店を襲い、店主夫婦を切り刻んで、娘を可愛がってやった後、カナディアは衛兵を数人殺して逃走した。
慣れた森……のはずだった。
だが、衛兵と狩人に追われるうちに、カナディアは見たこともない森に踏み込んでいたのだ。
陽光が射す美しい木々の天蓋。咲き誇る草花。そして愛を語らい合う、麗しい森エルフの恋人達。
ちょうどいい。
また、勃ってきちまってた所だ。
弱いヤツが死ぬ。強い者が手に入れる。それがルールだ。
カナディアはゆっくりと剣を抜くと、
男の肺を貫いた。
また、葉が揺れる音。
エルフの男には、まだ息があった。
茂みの中で足掻き、口からひゅるひゅると空気を漏らしながら、女の顔を見ている。
挿入したまま、その男の首にクロスボウを叩き込んでやると、エルフの少女は涙を溢れさせて、気を失った。