▼パルボIQとは?

 あらゆる存在を無に帰すため、次元の彼方より飛来する超巨大兵器。別名『究極絶滅電脳兵神』。

 第二期魔導帝国を消滅させた三つの災いの一つにして、最後のもの。
 あらゆる存在をエントロピーの渦に同化させ、消滅させる、最凶の無の兵器であった。
 魔導帝国を襲っていた数々の災禍を消滅させるべく起動されたが、その一部が暴走。帝国の歴史に終止符を打つこととなった。
 結果生じた巨大な虚無空間には、起動していないパルボIQが多数眠っている。
 ほとんどの者はその存在を知らないが、第二期魔導帝国の存在を知る賢人達の間では、パルボIQ再起動の恐怖が囁かれていた。

 パルボIQ(凾狽凾垂)は最後期の形式で、攻撃性、消滅能力は全ての形式を上回る。その魔力容量は約30000mv/Le。これは小型の次元界そのものに匹敵するサイズである。
 攻撃時には7つの兵装を展開。パルボIQから伸びるそれは、類人猿の顔面を思わせるフォルムの無存在砲を装備している。

 絶大な力を持つパルボIQに、迷宮キャラ達はうち勝つことができるのか!?

▼各章のストーリーダイジェスト

 パルボIQ戦記は、場所を横軸、時間を縦軸とした表形式で、ストーリーが整理されています。
 守護者の名前のついた各章を、それぞれ順番通りに読んでいくのが、もっとも基本的な楽しみ方。
 ここでは、それぞれのキャラクターの章の、導入部分をご紹介しましょう。

▽巫女子の章 (完結) 新入りの守護者・ネコ巫女の巫女子。
迷宮に迫る超絶危機を前にして、彼女はあっけなく階層を捨てる。だが、巫女子には目的地があった。
次元を踏み越え、遙かなる英雄達の塔へ。魔神に救いを求めるべく、巫女子の挑戦が始まる……
▽メリン&メランの章 (完結) 双子の淫魔・メリンとメラン。
仲の良い日常を送る二人にも、究極の破壊神は容赦なく襲いかかる。
破砕される次幻樹。逃げまどう淫魔達。非力な二人は、しかし最大の恐怖へと立ち向かう!
▽ルキナ&ザラの章 (未完) 神殿の覇権を賭けて戦う二人の魔将・ルキナとザラ。
(ヴァイアランスストーリー「混沌聖戦」の時代)
だがその聖戦を冒涜する、巨大な銀の破壊者が降臨した!!
蹂躙される神殿、滅び行く階層……果たして二人は、この最大の危機に力を合わせることができるのか!?
▽セルージャの章 (完結) ワイルドな魔導看護婦・セルージャ。
迷宮に侵略するパルボIQに対しても、鉄拳炸裂、壮絶な戦いを開始する。
レイシャへの想いを胸に、熱い闘志を燃やすセルージャ……だが、悲劇は確実に忍び寄っていた…
▽レイシャの章 (未完) 至聖後宮回廊を守護する魔メイド・レイシャ。
迷宮崩壊の危機……ダンジョンマスターはレイシャに脱出を命じる。
セルージャへの想いを捨て、次元の彼方への旅を始めるレイシャ…その行く手に待つものは…?
▽イェンの章 (完結) 地獄の守護者にして迷宮最強の麗人・ティー=トゥー=イェン。
迷宮を揺るがすパルボIQの襲来に対しても、イェンは華麗な剣技と拳法で立ち向かう。
だが…守護者の長である彼女には、過酷な運命が待っていた……