イェンの章・6 (玄魔) 見渡す限り白くまた黒く、灰の海と化した第五階層。がつがつと大地を貪り食らう〈脚〉のかたわら、猫の死体のように転がったティー=トゥー=メイの、意識のない唇がかすかに動いた。 「………んー……あ…ね…………う………え…………?」 〈セルージャの章・6に続く〉