Siriusさんよりいただいた、ザラが神殿に来る前のエピソードです。
ザラの基本設定と、配下との関係が描かれていて、良いですね。


 信者達が勝利の宴に酔いしれている頃、広間から離れた洞窟の一室でファルカナは横たわっていた。
 殺戮神のチャンピオンから受けた傷が熱い。傷は治癒の呪文でふさがっているが、まだ体はわずかに熱をもっている。

『よく、頑張りましたわね。ゆっくりお休みなさい』
 ザラ様はそういって頭をなでてくれたけど、折角手柄を立てても勝利の宴でザラ様と交わることができないなんて‥‥
 寝台に横たわったまま、ファルカナは寂しげに背を丸める。鍛え上げられた体とすねた子供のような仕草がアンバランスだ。
 その鼻にかすかな香りが届いた。ファルカナは、ガバッと体を起こすとクンクンと鼻を鳴らす。
 麝香を思わせる蠱惑的な香りがどんどん濃密になっていく。この香りは‥‥

「ザラ様ぁ!」

 ファルカナの言葉を待っていたかのように、先ほどまで何もないと見えた寝台の傍らに、魔性の麗人の姿が現れた。
 奇怪に脈動する金属でできた混沌の鎧に包まれたしなやかな肢体。透き通るような肌。床近くまで垂れ下がり、リズミカルにうごめく触手と化した赤い髪。
 ラネーシア神自身の絵姿にも似た二組の淡く彩り豊かな角と、朱鷺色のカニ爪と化した左手がラネーシア神から彼女が受ける愛顧の深さを示している。
 ザラの姿を見るや、ファルカナは電撃に打たれたようにベッドから跳ね降り、ザラの胸に飛び込む。
「ザラ様、ザラ様ぁ!」
 主人の帰宅を迎える犬のように、ザラの胸に顔をすりつけ、レザーに包まれた自分の顔よりも大きな乳房を押しつける。
「うふふっ。ファルカナはほんとに甘えん坊ですわね」
 赤く染めた爪をファルカナの顎にかけ、彼女の顔を仰向けると、ザラは愛おしげにファルカナの顔にキスの雨を降らす。
 ファルカナも負けずに碧(みどり)に彩られた唇でザラの頬をついばんだ。
 そして二人の唇が重ねられる。はじめは触れるだけの軽いキス。そして互いの体が熱く火照るにつれ次第に激しさを増し、互いに舌を絡めあう。
 ぴちゃ、ぴちゃ。
 二つの混沌の生き物の舌と唇と唾液の奏でる音だけが洞窟を満たしていく。
 長い長い口づけの後、ようやく二つの影が分かれた。

「今日は、ファルカナに真っ先にご褒美を上げなくてはいけませんわね。私、そう思って宴を抜け出してきましたの」
「ザラ様ぁ!あたしとっても光栄ですぅ!」
「さ、ファルカナ。まずは、あなたの胸でいかせて下さいな。みんなが宴で交わっているのを見て、もうこんなになってますのよ」
 ファルカナの目の前で、ザラの体を包む混沌の鎧がざわざわとうごめき始める。左肩や左胸を覆っていた金属板が溶け崩れ周囲の部分に吸い込まれていく。胸や肩口を覆うしなやかな金属も形を変えていく。
 見る見るうちに、混沌の鎧は金色の筋に彩られた紫色のコルセットとブーツ、手袋に似たものに姿を変えていた。
 戦いの装束から夜の衣装へと「着替え」たザラは、優雅な仕草で寝台に腰掛ける。
 その足下にファルカナは膝をつき、混沌の金属のペニスケースに覆われたザラの逸物に頬を寄せる。
 と、ペニスケースは溶けるように形を失い、中から限界まで怒張した長大な男根がはじけるように飛び出した。並の男性を遙かに上回る大きさの男根の付け根では、ぷっくりと肉の付いた形のいい女性器が息づいている。両性具有。ラネーシア神の忠実なるしもべの証。
 対するファルカナの豊かな双丘の間でも、人間離れした大きさのペニスが脈を打っている。その亀頭には牛の鼻ぐりほどもある特大のピアスが施されていた。普段でさえピアスで首に固定することができるほど巨大なペニスは、ザラの巧みなキスに高ぶり、まっすぐ立っていても自分の口元にまで達するほどだ。
「あはぁ、今日のザラ様のおちんちん、とってもおおきくなってますぅ」
 ファルカナは、ザラの逸物を根本からゆっくりと舐め上げ、ちろちろと雁首をねぶる。
 そして、亀頭を口に含くみ吸い上げる。
「おふぅっ! あ、ふぁあっ!」
 ザラが普段の静けさからは想像もつかないような大きなよがり声を上げた。
「ザラ様ぁ、ろれからが本番でふぅ」
 ザラの亀頭を口に含んだまま、ファルカナは嬉しそうな声を出した。ザラのペニスをしごいていた手を止めると、胸から上を覆っているレザーの衿の後ろと背中の留め金を外す。
 とさっ。 たぷん。
 レザーが床に落ちる音と共に、ファルカナの巨乳がいましめを解かれて勢いよく踊った。
「んっ!」
 さらに、ファルカナが目を閉じて軽く力を入れると、背中の肩胛骨のあたりに小さく縮こまっていた12本のゼリーのような触手が一気に伸び上がる。
 触手は絡み合いながら、彼女の脇の下、肩の上を通って胸の前に回りこみ、ファルカナの豊かな乳房に、そしてザラのたくましい男根に、たっぷりと粘液を塗りつける。
 催淫物質をたっぷりと含んだ自らの分泌物を潤滑油代わりにして、豊かな双丘の間に挟んだザラのペニスを滑らせる。
「あたしのオッパイ気持ちいいですかぁ?」
 上目遣いにザラを見上げて、ファルカナは尋ねる。
「あっ‥‥、はっ‥‥。柔らかくて、張りがあって、最高のオッパイですわ。でも、こうするともっと良くてよ」
 ザラは自らの下腹をこすっていたファルカナの巨根に手を添えると、自分の男根と共に、彼女の乳房の間に押し込んだ。
 ファルカナの巨大な乳房に挟まれたペニス同士がにゅるにゅるとこすれ合う。その感触に、ファルカナのペニスと乳首はさらに赤く充血していった。
「あはぁっ、ザラ様ぁ。おちんちんがこすれて気持ちいいですぅ」
 ファルカナは嬉しそうに笑うと、ザラの亀頭を再び口に含み、舌、唇、乳房、そしてペニスと、体全体を使って愛撫する。
「おおぉぉっ! うふぁあああっ!」
 ザラが体をのけぞらし、唾液が宙に舞う。彼女の背では、ビクビクと紅い触手の群が痙攣を繰り返していた。
「あっ、ダメっ、ダメぇ!ファルカナのお口とオッパイとおちんちん、気持ちよすぎますわっ!」
 ザラは、不器用な左手をファルカナの首に掛けると、ぐいっと自分の性器に向けて引き寄せる。
「ふぐぅ!」
 ファルカナはむせそうになりながらも、根本までザラのペニスを呑み込んだ。
「ファルカナ!行きます!イッてしいますわ!喉の奥でしっかり受け止めるんですのよ!」
 その言葉が終わらないうちに、ザラのペニスがファルカナの喉の奥で一層膨れ上がり、熱くたぎった精液をファルカナの胃の腑にそそぎ込む。
「おぅ! はぅううん! ファルカナの体‥‥あふぅ‥‥喉の‥‥はっ‥‥奥まで‥‥とっても‥‥いいですわ」 
 ザラはほとんど悲鳴に近いあえぎ声を交えながら、切れ切れに言葉を吐き出した。その間にも、ファルカナの頭を抱えたまま、腰を勢い良く彼女の顔に打ち付ける。
 ペニスの中に残る最後の一滴まで絞り出すと、ザラはようやくファルカナを放した。
 ファルカナは軽く咳き込みながらも、立ち上がりザラにもたれかかる。
「ザラ様のセイエキ、とっても濃くて美味しかったですぅ」
 寄り添う二人の唇が再び触れた。ザラはファルカナの唇を吸い、口の中をねぶり、口腔に残った精液を舐め取る。
 「よく全部飲み干せましたわ。それに、ファルカナのフェラチオも随分上手くなりましたわね。これならラネーシアのしもべとして恥ずかしくありませんわ」
 いつもの優しい声でファルカナにささやきかけながら、ザラは先ほどカニ爪でくしゃくしゃにしてしまったファルカナの髪をなでてやる。
 

「あのぉ、ザラ様ぁ」
 ファルカナはおずおずとザラに声をかけた。ザラはファルカナをなでる手を止め、彼女の視線の先に目をやった。
「うふっ、おちんちんが真っ赤に腫れ上がって破裂しそうですわね」
  ザラはファルカナの手を取ると、ひょいと寝台の上に引き上げた。
「さあ、仰向けになりなさい。私がもっと気持ちよくしてあげますわ」
「はっ、はいっ!」
 ファルカナは少し緊張した面もちで、寝台に横たわる。そして、脚を広げ、自分の秘所を余すところなくザラの目に晒す。
 ザラはその光景に艶然と微笑むと、彼女の上に覆い被さった。
「ファルカナのフェラチオのおかげで、髪の毛までぐっしょり濡れてしまいましたわ」
 ザラの頭部から流れ落ちる赤い触手は先ほどの口淫の余韻で粘液の糸を幾筋も垂らしている。それがザラの言葉と共に持ち上がり、赤いベルベットのように二人の体を覆う。触手は二人の体をまさぐり、ファルカナの体を覆っていた残りの衣服もはぎ取ってしまう。
 たちまち粘液まみれになった体をザラはファルカナにこすりつける。
ぬりゅっ、ずりゅりゅっ。
 豊かで形の良いザラの乳房が糸を引きながらファルカナの筋肉に鎧われた体の表を滑る。
かちゃ、かちゃ。ちり、ちり。
 ザラの右の乳首に施された女陰をかたどった黄金のピアスが、ファルカナの亀頭のピアスとふれあって、幽かな音を立てる。
「ザラ様の体ぬるぬるで、まるでおまんこの中みたいですぅ」
 ファルカナの言葉に、ザラはにっこりと笑う。
「じゃあ、こんなのはいかがかしら?」
 ザラは長大なファルカナのペニスの幹をたわわな乳房と柔らかな下腹でこすりながら、亀頭に右手の指を添える。そして、顔を寄せると、淫らな唇で雁首を、
裏筋を、鈴口を激しく吸い上げる。
 さらには、男根だけでなく、ファルカナの逞しい太股の間で息づく小振りな淫裂を左手のカニ爪でリズミカルにこすり上げた。
「ふぁああっ、ザラ様、ザラ様ぁ!」
 ザラへの口と胸を使っての奉仕ですでに高ぶっていたファルカナの体は、ザラの積極的な愛撫にあっという間に高みへと登りつめた。ひくひくと下腹が震え、腹の中の混沌の精液溜めから熱くたぎった液体が解放を求めてペニスを駆け登る。
 びゅく
 先走りの白い液体がザラの頬に飛び散る。しかし‥‥
「ひぐぅ! 痛いっ!痛いです、ザラ様ぁ!」
 ファルカナのペニスの根本をザラの左手のカニ爪がしっかりと挟み込んでいた。さすがに物を食いちぎる鋭い歯のついたところからは外れているものの、人間の腕を簡単に落とすだけの力をもったカニ爪で挟み込まれたペニスは精液を送り出すことができないまま、ひくひくと痙攣している。
「痛くしてごめんなさいね。でも、私ファルカナの熱い精液を子宮で味わいたいんですの。それまで頑張って精液溜めてくれますわよね」
 そういいながら、ザラは触手の中に右手を入れ、奇怪なルーンを刻んだ飾りが両端についた飾りひもを取り出す。囁くようなマジックワードと共に、ひもはファルカナのペニスの付け根にまきつき、締め上げた。
「はひっ!」
 ザラはファルカナの太股の間に体を割り込ませると、下から彼女の長大なペニスを見上げる。
「ふふっ。凄い眺めですわ。ファルカナのおちんちん、紫色に腫れ上がって震えていますわね。あらっ?」
 ペニスの先からゆっくりと下に向かったザラの視線が、ファルカナの淫裂を捉えた。そこに発見したものに、ザラは淫猥な笑みを浮かべる。
 右手で淫裂をなぞり、太股をこする。そして、その手をファルカナに見せつけた。
「ご覧なさい、ファルカナのおまんこ、さっきよりも沢山の汁を吹いていますわよ。痛くされて感じるなんて、ファルカナったらとんだ変態ですわね」
 その言葉にファルカナは恥ずかしげに視線を逸らす。しかし、続くのは意外な言葉だった。
「でも、私はそんなファルカナが大好きですわ。『すべての快楽を称えよ』それがラネーシア様の教えですもの。
「わたしは気取った町の娘なんかより、素直な変態のファルカナが好きですのよ」
 ザラはそう言って、ファルカナの髪を撫で、顔に、額から生えた角に、優しく口付ける。
「ザラ様ぁ。あたし、痛くっても頑張って我慢しますぅ!」
「やっぱり、ファルカナはいい子ですわね。じゃあ、我慢のご褒美に、今度は私の肉棒であなたの体の中をかき回して上げますわ」
「はいっ、あたしのお尻を無茶苦茶にして、おちんちんをもっともっとパンパンにして下さいっ!」
 

 ファルカナは寝台に両手と膝をつき、獣のように四つん這いになってザラに向かって尻を突き出した。
「ああっ、素敵ですわ。こうしているとファルカナって、ほんとに獣のように逞しくて」
 ザラはファルカナの逞しい尻をなで回し、愛液にしとどに濡れた花弁をさらに唾液で濡らし、期待に震える菊座を息でくすぐる。
ひくん!ひくん!
 後ろの穴に息がかかるたび、ファルカナの体に震えが走った。
「あら、ファルカナ。お尻の穴がどうかしましたの?大きな声で、素直に言ってご覧なさい」
ザラは意地悪く微笑むと、からかうような口調でファルカナに尋ねた。
「あっ、お尻の穴に息がかかると、あたし感じちゃうんですぅ! あ、あたしはお尻で感じる変態ですぅっ!」
 ザラは愉快そうに笑いながら立ち上がると、右手をすでに十分な大きさに怒張した自らの男根に添えた。そのまま、先端をファルカナの尻にあてがう。
「正直によくいえましたわね。でも、まずはこちらからいかせていただきますわ」
 つるりと先端を肛門の上からその下の淫裂まで滑らせると、ザラはファルカナの膣口に深々と肉の杭を打ち込んだ。
 ファルカナの顔が歓喜に歪む。ペニスを縛られ性感の塊となった彼女の体中にザラの肉棒の感触が響きわたる。
 快感に応え、ファルカナの腹筋や括約筋は無意識のうちにリズミカルな収縮と弛緩を繰り返し、ファルカナの胎内はザラのペニスをときに締め上げ、ときに深々と呑み込み、互いに快感を与えあう。
「おふぅ!うぁっはぁぁああっ!凄い!凄いですわ!」
 股間から体中に響く快感に、ザラは再び息を荒げた。しかし、快楽に痺れながらも、彼女の手は休むことなく動き、結合部から流れ落ちる体液をすくい上げ、ファルカナの肛門に塗りたくる。そして、その狭い穴が十分に濡れそぼったと見るや、形の良い指を直腸に滑り込ませた。
「うふっ、随分すんなり指が入ってしまいましたわね」
 荒い息の間からザラが囁くと、ファルカナも嬉しそうに答えた。
「あふっ、あたしのお尻、もう準備OKですぅ! 早くザラ様のおちんちんでお尻の穴いじめてくださいっ!」
 ザラはピストン運動をゆるめると妖しく微笑む。
「じゃあ本番行きますわよ。覚悟なさい!」
 ザラは大きく腰を引き、二人分の体液で濡れそぼった男根をファルカナの膣から抜き出した。ファルカナの鍛えられた筋肉に締め上げられ、それは先ほどの口淫のとき以上の大きさに赤黒く膨れ上がっている。その肉の凶器をザラはゆっくりとファルカナの後ろの穴に押し込んでいく。
 ずっ、ずぶぶぶっ
 ファルカナの腰からそんな感覚が脳天へと突き抜けた。その感覚は脳天で至上の快感に変換され、全身に跳ね返っていく。
「ザラ様ぁ、お尻が灼けちゃいそうですぅ!」
「おっ‥‥っふぅ‥‥ファルカナのお尻っ! 最高の‥‥締まり具合ですわ!」
 ザラの息がヴァギナでのセックスのときよりさらに激しくなる。まるで殺戮に狂うミノタウロスのような激しい息をつきながら、ザラはファルカナの尻に向かって、全身の力を込めて腰を打ち付ける。
 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ
 肉と肉とがぶつかり合うリズミカルな音が洞窟に響きわたる。
「あっ、すっごくお腹が熱いでふぅっ!もっと、もっと、あたしのお尻、いじめてだひゃぃぃ!」
 内臓を突き上げる感覚に、あんぐりと口を開け、舌をはみ出させながらも、ファルカナはさらなる快感を求めた。
「ふっ、はっ、じゃっ、こんなの、いかが、かしらっ!?」
 ザラは激しいピストン運動を続けながら、右手を高く振り上げ、ファルカナの分厚い尻の肉を平手で打った。敏感になっている尻を打たれる痛みと衝撃に、ファルカナの意識は白熱する。淫裂からはさらになる体液があふれ、括約筋の収縮も一層激しさを増す。
「あ、はぁ、感じてますのね! お尻をぶたれて感じてますのね!」
 ザラも白熱した意識で半ばうわごとのように叫びながら、ファルカナの尻を打ち続ける。
 ぱんっ、ぱんっ、パシッ!ぱんっ、ぱんっ、パシッ!
 肉と肉が奏でるビートはさらに激しく複雑になっていく。
 そして‥‥
「おふっ! ふっ! はっ! ふはっ! おおっ! あはぁ!」
「ひゃっ! にゃっ! くにゅぅ!」
 いつの間にか、二人の唇は意味のある言葉を失い、ただ獣のようなあえぎ声だけを発するようになっていた。
 ザラの瞳にもいつもの優雅な知性の輝きはない。快感に酔う彼女の目は、まるで酒に溺れる者のように虚ろだった。
 本能の赴くまま交わり、快感をむさぼる、二頭の混沌の獣の姿がそこにはあった。人の形をした、しかし理性も品性も捨て去った二頭の獣が‥‥
「ふひぃぃいいっ!」
 ひときわ高くザラがいななく。
 その腰が激しく震えると、ザラのペニスはファルカナの直腸の中に、ありったけの精を絞り出した。腸を遡り、胃の腑まで届くのではないかと思わせる勢いで濃厚な混沌の精液がファルカナの体内を駆ける。

 しばらくファルカナの尻の穴の中で余韻を味わううちに、ザラの息が落ち着き、瞳に普段の輝きが戻る。
「っ!ファルカナ!大丈夫ですの!?」
 ザラの目の前で、ファルカナがビクビクと痙攣していた。尻からの強烈な快感に浸りながらも、ペニスを縛り上げられていたため十分にイクことができなかったのだ。
「‥‥ザラ様ぁ‥‥約束、ですぅ‥‥ザラ様の中で‥‥いかせてくらふぁい」
 切れ切れの声で懇願する彼女をぎゅっと抱きしめると、ザラは彼女を仰向けにした。
 ファルカナの顔を跨ぎ、ザラはファルカナの額を叩いていたペニスを持ち上げる。
 あまりの堅さに驚きながらも、ザラは自らの濡れそぼった淫裂へとその肉の棍棒を導いた。
 子供の腕ほど太さとに、子供一人の背に匹敵するほどの長さに膨れ上がったそのものの先端、赤黒く拳ほどにも腫れ上がった亀頭を、ラネーシアへの奉仕でこなれきったザラの膣は易々と呑み込んだ。それだけの柔軟さを備えつつも、締まりを失わない筋肉が膣壁越しにファルカナの凶器をこすり上げる。
「ふうっ。今日は一段と、大きいですわ。全部は入らないですけど、私も頑張りますわね」
「あっ、ザラ様の中、とっても熱いですぅ。あたし、痛いけどとってもしあわせですぅ」
 ザラがマジックワードを再び唱えると、魔法の飾り紐はようやくファルカナの肉棒を解放した。
 締め付けられる痛みが無くなり、ファルカナも腰を使い始める。
 極太の肉塊が前後に動く度、ザラの陰唇はめくり上げられ、膣の中に肉棒ごと押し込まれる。
「あっ、ふぅっ! そんなに、突き上げられたらっ! 私もすぐにいっちゃいますわ! ファルカナ!今度こそ一緒にイキますわよっ!」
「あたし、もう、限界ですぅ! 今までの分、全部、ゼンブ、出ちゃいますぅ!」
 ファルカナのペニスが痙攣し、これまで我慢してきた分まで大量の精を放出する。間欠泉のような恐ろしい勢いだ。
「おふっ、ファルカナの逞しい子種が一杯、一杯吹き出してきますわ。おぅっ!熱いっ、子宮が灼けそうですわっ!」
 その熱い感触に子宮を焼かれ、極太の亀頭に子宮口をえぐられながら、ザラも再び高みに達した。
プシャァアアアッ!
 女の部分でイク感覚に、括約筋がゆるみ、ザラは女陰からファルカナの顔に向かって放尿していた。
「あはぁ!」
 ペニスを縛られ、本来なら何度も射精すべきところを禁じられたファルカナの射精には際限がなかった。子宮に大量の精液を抱え込み、ザラの下腹はぷっくりと膨れ上がる。
 しかし、ザラの貪欲な子宮でさえ堰を切ったファルカナの欲望を受け止める切ることはできなかった。
 二人の体が動く度、膣口とペニスの隙間から行き場を失った精液が勢い良くほとばしった。
「ファルカナの精液、あふれてますわぁ。おっ、ふあっ!わたしのおちんちんもまたいっちゃいますわぁ!」
 黄金水と自らの精液に加え、ザラの精液がファルカナの顔に降り注ぐ。
 三種類の液体にまだらに顔を彩られながら、ファルカナは幸せそうに笑った。

『賢くて、綺麗で、優しくて、とってもHなザラ様が、あたしは大好きですぅ』
 ファルカナの瞳はそう語っていた。