「そうだ…それでいい、たっぷりとかけてやれ…」
「はふっ……まだ出てるよぉ…もっとしごいて、ジュヌぅ…」
「う゛ぇすた…様…ワ、私……ガ、我慢ガ…ハアッ…ハァ…」
 白い粘液にまみれたシシャールが、爆発寸前のペニスを抑えて悶えた。
 無理もない。催淫フェロモンをたっぷり含んだレードルの精液を、全身に浴びせられているのだ。
 ヴェスタとジュヌビエーブの手でしごかれたレードルの剛根からは、糸を引く精液がまだ降り注いでいる。自然に、ヴェスタ自身も激しく勃起していた。
「あのぉ…ヴェスタ様ぁ、シシャールさんにレードル様の精液をかけるのと、怪獣を捕まえるのと、何の関係があるんですかぁ…?」
 おずおずと尋ねるジュヌビエーブに習って、シシャールとレードルも頷いている。
「まあ待て。今に分かる」
 自身の両肩にある臭腺からフェロモンを含む粘液をたっぷりと手に取り、ヴェスタはさらにシシャールの体へとそれを塗り込んだ。
「アアぅッ…う゛ぇ…! う゛ぇすた様ァッ…! モウッ…射精…ィ…!」
 ヴェスタの指が柔らかな乳房を這った瞬間、シシャールは座ったまま射精を始めた。ただでさえ精液まみれの美貌に、さらに何重にも自分の精液が飛び散っていく。
「うん…まあ、丁度良いな。つまり、シシャールをこうしてやって……こうだ!」
「ほえ……?」
「え………?」

「そうだ、もっとこー色っぽく……尻なんか振って……そうそう、上出来!」
 獣を捕らえるような仕掛けの中で、羞恥に戸惑いながら尻を振るシシャール。
 馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しいのだが、しかし…濃密な精液にまみれ、淫臭を振り向きながら、白く濡れ光る尻が揺れるその光景は……凄まじく淫靡だ。
「こ、これで怪獣を捕まえるのぉ?」
「まあ、そういうことだ。何しろ……わ、私だって、もう襲いたくて堪らないからな。あんなスケベ怪獣、一発でかかる」
「デ、デモ…う゛ぇすた様、私ノヨウニ醜イ餌デハ、獲物モ カカラナイノデハ……」
 誇らしく頷くヴェスタに、身を小さくしながらシシャールが呼びかけた。
「お前が適役なのだ、シシャール。見ろ……私もレードルも、こんなになって……」
 己の股間を示すヴェスタの指先を見て、シシャールは真っ赤になってうつむいた。
「さて…では池へいくぞ! 作戦成功を祈れ!」
 檻を触手で支えて、池の縁へ意気揚々と歩き出すヴェスタ。

 ……作戦は、そこで成功した。

「か、かかったぞ!! 離すな、シシャールっ!」
「ハイっ! ワ、ワっ! う゛ぇ、う゛ぇすた様っ、犯サレテシマイマスゥゥ!!」
 檻の中でくんずほぐれつ絡み合う、緑と褐色の肢体。罠の檻のと言う前に、いきなりあの魔獣が檻の中へ飛び込んできたのだ。
 シシャールより一回り大きい褐色の肉体は、は虫類じみた四肢の骨格と美しい女性の筋肉を備えている。その魔獣はシシャールに背後からのしかかり、ぬるつく尻の一点を長い舌で舐めまくっていた。
「カワイイー♪ ふにゃあああ、オ前、カワイイゾー!!」
 すっかりフェロモンに当てられて、虚ろな目でシシャールに抱きつく魔獣。
「カ、カワイイ……? イ、イ、イイ加減ナコトヲ言ウナァァッ!!
 誉め言葉を皮肉と勘違いしたのか、シシャールが逆上した。凄まじい怪力で魔獣を引き剥がすと、檻を叩き壊すほどの勢いで地面に投げつける。悶絶した魔獣の尻をしっかとつかみ、シシャールは突起だらけのペニスを魔獣の中に突き入れた。
「!!! ウ、ウアアアアアアアッ!!?」
 身をのけ反らせ、痙攣しながら、魔獣が悲鳴を上げた。数度激しく出し入れをしたシシャールは、何かに気付いたかのように顔を上げる。
「ア……ソノ、う゛ぇすた様…コ、コイツ………処女デス」
「はえ?」
 拍子抜けしたようなヴェスタの足下で、美しい魔獣は少女のようにすすり泣いていた。


「ダカラ…オレ、泳イデルウチニ、コノ池二来テ……みゅぐっ…オ、オ尻ヲチョット舐メタダケナノニ…非道イヨォ……」
「なるほどな…水中にできたワープゲートにでも迷い込んだか。それにしても…締まりいいな、お前…シェム、か」
「ウウウ…」
 ヴェスタの下で股間を広げ、魔獣──シェムは、ペニスの一突きごとに涙ぐんでいた。
 かわいそうに…お尻を舐めた報いとばかりに、レードルとヴェスタにマワされている最中である。シシャールの凶悪なペニスで処女を奪われた性器も、ヴェスタに打ち抜かれた肛門も、精液を溢れさせてひくついていた。
「これは案外、いい拾いモノかも知れんな。精力も締まりも十分、いい稽古相手になる……くっ…神殿に来い、シェム」
「ハイ……しくしく……」
「二度ト…アンナこと言ウナヨ、しぇむ…!」
 誉め言葉を思い出して照れているのか、頬を染めたシシャールが、シェムのペニスに跨った。
「ンンッ……! デ、デモ、オ前ヤッパリ可愛イゾ、トカゲ ラシクテ…」
「言ウナ、馬鹿ッ!」
 シシャールの急激な締め付けに、シェムは悲鳴のような呻きを上げた。澄んだ池の水面に姿を映しながら、のどかな輪姦はいつまでも続く。
 何はともあれ、魔獣シェムの捕獲作戦、以上のような顛末になったのである。

ケイオスビースト・シェム (ルキナside) by A・S・K thanks!


 旧帝国最南方にあるサバンナの水辺でのんびり暮らしていた、混沌の魔獣。
 水辺に訪れる村娘に悪戯をしては喜んでいるようなスケベ魔獣だったが、村を襲う洪水を止めようと水源に向かう途中、洪水も何もかも吸い込む混沌の門に呑まれてしまう。そのまま世界を越えて迷宮の水路に流れ着き、神殿の池に住み着いていた。
 は虫類がかったその肉体は美しい筋肉で構成され、両性具有の性はどちらもなかなかの逸品。根は無邪気で純真な魔獣である。 


 A・S・Kさんよりいただきました、リザード系娘の第二弾なのです!
 シシャールとの対比を意識してデザインされたということですが、いやこれはなかなか……独自の境地に達していて、もうラブラブですね。
 デフォルメされた筋肉の四肢が、もうRebisには堪りません。
 心をなごませてくれるキャラの新人として、ストーリーを盛り上げてくれるのではないでしょうか(^^)。
 A・S・Kさん、ありがとうございました!