「尻をまくって見せるのだ」
「な、な!? 何でオレがそんなことしなきゃならないんだっ!?」
 椅子からピョコンと降り立ったザナタックの命令に、ローラは真っ赤になって首を振った。逞しい尻を隠す小さなスカートを必死に押さえ、少女のように困惑している。
 その様がまた、ザナタックには堪らなく面白い。
「南方蛮族の筋肉の発達具合に興味があるのだ。推測はいくらでも成り立つが、やはり実地研究をせねば…」
「ま、またそんな難しいコト言って! オレを煙に巻くつもりだろっ!」
 ローラは上気した顔のまま、威嚇する獣のように叫んだ。どうやら言葉の選択を誤ったらしい。
「むにゅ。ではまあ…何というか……フム。つまり、お前の尻を見せてもらうと研究に役立つのだ。お前にしか頼めないのだ」
「オレにしか…頼めない…? う…」
 ローラは急に声を落とすと、スカートの前で手を合わせて思案を始めた。動悸が早まり、性欲が動き始めているのが見て取れる。
 恋愛感情を抱く相手から特別視されるのが、嬉しいのだ。単純……だが、可愛い。
「そうなのだ。困っているのだ。な、ローラ?」
「うん……」
 名前を呼んだのが効いたか。ローラはおずおずと背を向けると、その鍛え抜かれた尻をザナタックに突き出した。
「ほぉ」
 興味があるというのも、まんざら嘘ではない。逞しい戦士揃いのザラ勢にあっても、ここまで厚く筋肉と脂肪の乗った良い尻は、なかなか見られなかった。
「ふむう。良い尻なのだ。実に興味深いのだ……」
 ザナタックは自分よりも幅のある尻に顔を近づけ、指を這わせ、口づける。その度に、ローラは小さな喘ぎを上げて震えた。
 喘ぎが高まり、弾け、床に向かって大量の射精が始まる。

 同時に、未だ処女の裂け目から滑らかな液体が流れ落ちた。
「どうしたのだ、射精なぞして。それに、別に愛液を分泌しなくてもいいのだ、ローラ」
「ひぅっ……こ、これはっ……! そ、そのっ……」
 しどろもどろになるローラ。ザナタックは意地悪く笑うと、ローラの鮮やかな粘膜を指で弄び始めた。
「ザナっ!! ダメっ!!!」
「ふむう…不思議なのだなァ……何故ローラはいつも、ここで交わることを拒否しているのだ? ザラ様達の寵愛を受けるときも、使うのは肛門のみ……男性器を使うのも、口腔や胸、肛門相手ばかり……」
 ザナタックの言葉に、ローラは眼を見開く。
「何か、理由でもあると見たのだ」
「違うっ!! そ、そんなのないっ、バカっ!」
「では、挿入してしまっても良いのだな?」
 そそり立ったケイオスドワーフのペニスが、ローラの狭い膣口にあてがわれた。
ダメっ!! や、やめ…ダメ、ダメなんだ! 自分から…言えなきゃ……それまでは……
 後数ミリで処女を失う態勢のまま、ローラはポロポロと涙をこぼし始めた。
 自分で恋愛感情を表明するまでは、交接できないと言うらしい。
 愚かだ。
 けれど……
 ザナタックの中に、非論理的な思考が起こった。
「そ、そうか。ゴメンなのだ」
 自分でも予想していなかった、奇妙な返答。調子が崩れたザナタックは、緑色の髪を数度掻いてから、腰をずらした。
「では、こっちなら良いな!?」
 思い切り腰を突き出す。ローラのタイトな直腸粘膜が、欲望に震えるペニスを包む。
「ああああっ!? ザナっ……ザ……な…」
 引き締まった筋肉の塊にペニスを打ち込むのは、素晴らしい快感だった。
 研究は……まあ、またにすれば良いのだ。
 ザナタックの研究室で上がる熱い肉の音は、しばらく止むことがなかった。


ケイオスウォリアー・ローラ=ツィウロク (ザラside) by 大神官 thanks!


 高名な剣王を父に持つ、両性具有の剣士。自分の国を持つことが夢で修行を続けていたが、何の間違いかザラの軍に身を投じてしまった。
 それと言うのも、ザナタックへの密かな憧れに原因があるらしい……
 フランベルジュを使っての豪快な戦いは魔術や技巧すら打ち砕き、その勇猛さは父親譲りの、まさに勇士である。
 性格は単純で、表向きは粗野。ザナタックへの想いや少女らしさは、普段は隠されているようだ。


 さて、大神官さんよりいただきました戦士、ローラのデビューです。
 様々な企画が山積みになっていて、登場が大分遅れてしまいました……申し訳有りません。
 筋肉を語らせれば右に出る者ナシな大神官さん、さすがの迫力ボディです。特にあのお尻、Rebisでも描けない素晴らしい境地ですね……。
 ザナタックとの絡みも、今後が楽しみ。大神官さん、ありがとうございました!