ラディアンスは、落ち着かなかった。
後ろ足の周りだけが、気だるい熱に侵されたようだ。
その原因は、脚の間にある。赤黒く膨れ上がり、熱鉄のように血の燃える、彼女のドラゴンペニスのせいであった。
今夜は、ザラ様がリュカーナを寝室に招いていて、ラディアンスはたまたまフリーとなった。
では…とジェナの元に赴くと、ジェナはガウォーラと寝ているという。
ギルメイレンは、先日の戦いが明けたばかりのためか、仲睦まじくザナタックファミリーで過ごしているらしい。
これがいけない。
ラディアンスの巨大なドラゴンペニスを受け入れてくれる膣が、無くなってしまったのである。
「はあ…参ったねェ、こりゃあ…」
いつもならそれなりに誰かと約束を取り付けているのだが、今日の夕方はメイド達に新しい料理を教えてやるのに夢中で、すっかり忘れていたのである。
とりあえず中庭で一度手淫してきたのだが、妙に体が高ぶって落ち着かない。
仕方ない、リサリアとルカルナに頼んで、手やら舌やら使って風呂場で出させてもらおうか……
ラディアンスがそう溜め息をついた時である。
メイド部屋の方から、当のリサリアとルカルナが、短い足でちょこまかと走ってきた。
「おや、どうしたンだい、そんなに慌てて」
「あ、ラディアンス様!」
「ザラ様からの呼び鈴が鳴って……なんだか、お客様がいらしたみたいなんですぅ」
ラディアンスの手に抱き留められるような形で立ち止まった二人は、落ち着かなさげに陣幕の外の方を見やっている。
「客? へえ、久しぶりだねぇ。よし、運んでやるよ」
「きゃ!」
ラディアンスはまずリサリアをひょいとつまみ上げると、自分の逞しい背中にまたがらせた。
そして必死に自力で背中に登ろうとしているルカルナを尻尾で押し上げると、ザラ様の部屋目指して駆け出した。
「ふにゃあ! ラ、ラッラ、ラディアンス様ぁ、早いです〜!」
「わあ、すごーい、ラディ姐様ー!」
揺れる背中で叫ぶメイド達を乗せ、半竜の美女は廊下を走り抜けて行くのだった。
***
「へえ…」
「ほええ……」
「すっごい美人だね……」
謁見の広間の方々から、似たような感嘆の声が挙がる。
来客は、ヴァイアランスの戦士達をして唸らせるほどの美貌を持った、素晴らしい美女だった。
サラサラとしたプラチナブロンドの香りが、離れていてもラディアンスの鼻孔をくすぐる。
妖艶で、しかし気品を失わない美貌は、ザラ様にも通じるものがあった。体を包む白いランジェリーと、それよりも白い艶やかな肌。乳房は丸く形良く、その揉み心地を想像しただけで唾を飲み込んでしまう。
−−こんな時に、参ったねこりゃ…
ただでさえ欲求不満だったラディアンスのペニスは、オーガサイズもドラゴンサイズも、ヘソに張りついて突き破らんばかりに、勃起して反り返っていた。
背中に乗せたリサリアも、小さなペニスを遠慮がちにラディアンスの腰に擦り付けている。ルカルナも息の荒さからして、同じ様な状態だろう。
「お久しぶりです、お姉様」
「久しぶりですわね、ヨハンヌ。まさかあなたがここに来るとは、思っていませんでしたわ。ヴィルトハイムの辺りの神殿は、どうしましたの?」
ザラの問いに、ヨハンヌと呼ばれた美女はにっこり微笑んで、答え始める。
「あの世界はお姉様が直々に滅ぼされた場所ですから……もう私が見ていなくても、十分ヴァイアランス様への信仰を続けられます」
「あ、あのー…」
笑みを交わす二人の間で、おずおずと手を挙げたのは、格闘家のファルカナだ。
「お姉様って…えと、ヨハンナさんは、もしかしてザラ様の妹さんなんですか…?」
「あらあら…」
違いますわよ、とザラはファルカナの頭を撫でる。
「私が敬愛を込めて、ザラ様をお姉様と呼ばせていただいているだけ。誤解させてしまって、ごめんなさいね」
ヨハンヌが頭を下げながら顔を近づけると、ファルカナは魅入られたように目をしばたいて、胸元のペニスをぴくぴくと震わせた。
「せっかくですけれど、もう夜も更けて参りましたわ。ヨハンヌを歓迎するのはゆっくりと明日にして……」
ザラは立ち上がると、二人のメイドを見た。
「新しい部屋を誕生させておきましたわ。リサリア、ルカルナ、ヨハンヌを案内なさい。それと…そうですわね、ラディアンスと、ジェナと、ガウォーラ」
「え? あ、は、はい!」
いきなり話を振られたラディアンスは、慌てて向き直って、メイド達を背中から振り落としそうになった。
「3人で、ヨハンヌの部屋に行ってあげなさい」
「せ…拙者達、3人ででござるか?」
ザラの言葉に疑問をさし挟むことなど滅多に無いガウォーラが、ジェナと顔を見合わせながら言った。
それはそうである。
ジェナと、ガウォーラと、ラディアンス。いずれもその体躯は3m級。普通の人間なら相手をするだけでもキツかろうに、凄まじい絶倫揃いという面々だ。
まさか、訪れた客を精液責めにして狂わせろというわけでもあるまい。ラディアンスにも、ザラの意図は分からなかった。
「行けば分かりますわ。さあ、今夜はここまで…」
ザラの声を受け、戦士や奴隷達は次々と広間から去り始める。
「ラディアンスさん、ジェナさん、ガウォーラさん、よろしくね…」
桃色の唇を動かすヨハンヌを見て、ラディアンスは堪らない射精感を抑えた。
***
「はあ…これで良し、と」
前足でレバーを踏み、ラディアンスはぽりぽりと後頭部を掻いた。
ここは、ラディアンスら巨漢の戦士専用のトイレ。広々として、陣幕の他のトイレに劣らず豪華な……なんとも奇妙な空間である。
勢いよく流れていく便器の中には、先ほどまでラディアンスの精液が溢れんばかりだった。
そう、結局ラディアンスは、自慰でドラゴンペニスを落ち着かせる羽目になっていたのだ。
それというのも、あのヨハンヌとの同衾があるからである。
オーガペニスなら、何とか挿入できるだろう。しかしあれだけの美女を前にして猛るドラゴンペニスを抱えていれば、無理矢理挿入してしまいかねない。
自分がキレた時の暴れっぷりには、ほとほと愛想が尽きているラディアンスである。
「はーあ、情けない…」
トイレットペーパーを前足で持って器用にペニスを拭くと、溜め息をつきつき、ラディアンスは新設された部屋へ歩いていった。
***
「…どうしたんだい、二人とも…?」
「…………」
「…………」
廊下をのたのたと歩いていた二人のけものメイドは、濁った目でラディアンスを見上げると、5秒ほどして、「あ」と声を出した。
「ラディ……あんす…様」
「姐……こんちにわ…」
「ちょいとちょいと…あ、頭でも打ったンじゃないだろうね?」
立っていてもフラフラと揺れ続けるメイド達を見て、世話焼きのラディアンスは心配してしまう。
「あの…いえ……お…お口が……えへへへへへ」
リサリアが、どこかネジが外れたような表情で、たらーりとヨダレを垂らした。
「らめ…思い出すと…ダメ。もう、腰がフワフワするよ。ラディ姐、おやすみ……」
ルカルナは半分寝ているような表情でリサリアの手を取ると、やっぱり地に足が付いていない足取りで、メイド部屋の方へ歩いていってしまった。
「んん? なんだってこんな……」
ラディアンスはいぶかしみながらも、ヨハンヌの部屋の前まで来て、無造作に扉を開けた。
そして……
絶句した。
三つの逞しい肉が、凄まじい音を立てながらぶつかり合っていた。
「こ、ここ、これは…し、信じられぬでござる! せ、拙者…先ほどから、間断無しにっ…」
二本のペニスを精液溢れる双穴に突き込みながら、ガウォーラが痙攣し、爪で壁の漆喰を削り取った。
「ぐ…おおおっ…くううううっ…」
ジェナの顔は、今にも落とされてしまいそうな格闘家の表情だ。その鍛えられた肉体の下部、膣と肛門の小さな隙間には、グロテスクて巨大な肉塊がそれぞれ出入りしている。
「あはああぁぁっ! ひゃああああんっ! す、すごいわ、こういうセックスをしたかったのおお!!!」
そして…二人の間に抱かれたヨハンヌは、すっかり変貌した肉体で激しく乱れながら、全身から体液を溢れさせていた。
異常に筋肉の発達した、褐色の肌。二組目の腕。変異した巨大なペニス、蛇のようにのたうつクリトリス、触手の群と化した乳首……
快楽のためだけに混沌変異を重ねた、美しくおぞましいケイオススポーン。それこそが、ヨハンヌの正体だった。

「す…すごっ……と、とんでもないね…こりゃあ…」
水鉄砲のような勢いで、ラディアンスの頬にジェナの精液が打ちつけられた。それを無意識に舐め取りながら、ドラゴンオーガは寝台へと踏み出す。
「あぁあ…ラディアンスさん…やっと来てくれたの? ま、待って……待ってたのに…犯して、早く精液ブチ込んでえええ!!」
ヨハンヌは理性のカケラもない声で叫びながら、体をひねり、ラディアンスのオーガペニスを頬ばった。
人間より三回り大きいサイズのそれを喉まで飲み込むと、たちまち舌と喉でそれを締め付け、並の膣どころではない快感を伝え始める。
「はっは…こんな超淫乱がお客さんだったなんて……嬉しいねェ!」
ラディアンスはほとんど原型をとどめていないベッドを前足で踏みつぶすと、なんの遠慮もなくヨハンヌへ精液をぶちまけた。
「んんんん! んぐんぐ…ごく……ごく……」
期待通りだ。ヨハンヌは精液を一滴もこぼさず、異常に濃厚なラディアンスのそれを飲み干していく。
「じゃあ、その柔らかそうな胸でも一発出させてもらうよ…」
「来て…私のおっぱい、触手責めでおまんこより気持ちよくできるからあ……」
ヨハンヌは自分のペニスを一本引き抜いて、己れの胸にたっぷりと射精すると、ラディアンスのオーガペニスを受け入れた。
沈み込むように柔らかい乳肉の感触と、絡みつく触手乳首。触手は胸全体に絡みつくと、複雑に揺らし、締め付け、ラディアンスのペニスを責める。
一分も保たず、ラディアンスは二度目の射精をした。大量の白濁液はヨハンヌの上半身で飛び散って、ジェナの胸を汚し、下に寝そべるガウォーラの顔面に降り注ぐ。
「ザラ様が…俺達3人をよこしたのは…こういうことか」
珍しく、ジェナがつぶやいた。
「そうらしいねェ、確かに…アタシが言うのもなんだけど、大したバケモノだよォ。惚れ惚れしちまう…」
ラディアンスは溜め息をつきながら、ヨハンヌの胸にむしゃぶりつき、触手が分泌する母乳でたっぷりと喉を潤した。
「ねえラディアンスさん…惚れ惚れしてるのもいいけど、私のおまんこ、まだ入れてないわよ。そっちの特大ので…してぇ……」
腰をもじもじと動かしながら、ジェナのペニスをしゃぶるヨハンヌがねだった。
「うむ…し、しかしヨハンヌ殿、拙者のは…」
当の膣にも挿入しているガウォーラは、困ったようにピストンを止めた。
「ガウォーラさんは、お尻に二本まとめて突っ込んで…おまんこから出てもらうぶん、お尻で思いっきりサービスするから…ね?」
「そ、そうでござるか? ん……ほおお……ま、まことに二本いっぺんに入るものでござるな……」
巨大な青いペニスで、ヨハンヌの窮屈な粘膜をいっぱいにしたガウォーラは、満足そうに再び腰を動かし始めた。
「ねえ…本当に大丈夫なのかい? これだよ?」
ヨハンヌの上に大きく覆い被さったラディアンスは、人間の腕より太いドラゴンペニスをしごきながら、美女の性器を貫きたい欲求を堪えていた。
「平気…私の内臓、ほとんどおまんこだから……胴の筋肉を全部使って、たっぷり締めて上げる…ふふふ…」
「あうっ…くっ…」
ヨハンヌが微笑むと同時に、そのしなるクリトリスが、ラディアンスの尿道に侵入して暴れ始めた。
「そんなに誘われちゃあ、手加減はできないね! 行くよォ!」
ラディアンスは竜にも似た叫びを上げると、ガウォーラの精液で溢れかえるヨハンヌの秘孔を、一気に貫いた。
きつく締まる膣口、異常に襞の多い粘膜、そして子宮にも似たいくつもの肉の器を、ラディアンスのペニスはくぐり抜ける。肉の管はヨハンヌの胎内で胸元あたりまで来て、終わっていた。ラディアンスのペニスは十分根本まで飲み込まれている。
今まで味わった誰の体とも違う、恐ろしいほどの充足感が、ラディアンスのペニスを包み込んだ。
「わ…私串刺しになってる…全身がおまんこなのお…さ、最高……んぐうう……」
ジェナのペニスを喉に押し込まれながら、ヨハンヌは幾度も絶頂に達して、辺りに精液をまき散らした。
「アタシも…早速だけど気をヤるよぉ…! 腹ン中にどんどん精液が溜まってるから、いくらでもぶちかませるからねっ!」
ラディアンスは震え、竜の怪力を抑えずに腰を使う。
脳裏が真っ白に染まって、今夜初めて味わう、とてつもない絶頂感がこみ上げてきた。
ヨハンヌの全身が反り返り、その両胸からラディアンスの精液が天井まで吹き上がった所で……意識は、途絶えた。
***
「ふう」
ヨハンヌは満足げに、自分を抱きしめるラディアンス達の逞しい胸に頬を埋めた。
時間の感覚がない。
途中3度ほどメイド達が来て……水を飲んで、足りないから精液まで搾って……もう朝だ、と2度目に言われたのだったか。
ともかく、やはりザラお姉様の戦士達は想像以上の素晴らしさだった。今はさすがに疲れて眠っているが……ここまでヨハンヌに応えてくれた戦士達は、初めてだ。
まだまだ戦士達はいる。しかも、ザラお姉様自身もいるのだ。毎晩その精液をたっぷりと浴びられるのかと思うと……幸せで頬が緩んでくる。
ザラお姉様の寵愛を受けて混沌に身を染め、快楽をひたすら求めて体を変異させてきたヨハンヌ。
ここに来たのは正解だった。
ますます磨きをかけたこの体に、ザラお姉様も喜んでくれるだろう。
お姉様好みの逞しい体も、美しい体も、自由自在。具合にも、テクニックにも、絶対の自信がある。
お姉様にもっと気に入ってもらって…もっと可愛がってもらおう。ついでだから、敵がいるならそいつらの精液も、全部……
そんなことを考えて微笑みつつ、ザラ勢最強の淫魔ヨハンヌは、静かな眠りに落ちていった。
ザラ指揮下の軍勢が支配した国、ヴィルトハイムの支配を任されていた混沌の淫魔。
普段は絶世のふたなり美女だが、一度夜を迎えれば、淫らに変異したケイオスの正体を現す。その全身は快楽のためだけに発達しており、どんな絶倫でも蕩かせてしまう。
物腰はあくまで優雅で穏やか。それはザラの雰囲気を慕ってのことだろうか。ザラのことも、愛情を込めて「お姉様」と呼ぶ。
他のザラ勢とは違う指揮系統からやってきたものの、陣営でも指折りの実力者である。
さてさて! かの「ちぬちぬ少女の王国」でもお見かけするmaikoさんから、なんとCJキャラをいただいてしまったのですよ!
しかもリアル派のイメージ強いmaikoさんが、そのリアルさそのままに、混沌の戦士を! これはもー感涙以外のなにものでもないでしょう。
絶世の美女と、筋肉の体という変異の妙。この想像力には頭が下がります。
ヨハンヌ、一体聖戦戦線にどんな旋風を巻き起こすのでしょうか?
maikoさん、ありがとうございました!