「ちょ、ちょっと、見えないですよお。その帽子、脱ぐとか何とかならないんですか?」
「画面が暗いぞ。もう少し調整できないのか?」
「見えないよー! 帽子のお姉ちゃん、だっこしてよぉ」

「う゛にゃあああ!! もう、うるさーっいのだっ!!」
 ザナタックはモニターの前の席から飛び上がると、自分を囲む3人…トーニャディータレードルに怒鳴り散らした。
 小さなドワーフの前にはそれより二回りほど大きなモニターが据え付けられ、先ほどからずっと、エクセリアス姉妹の初夜の痴態を映しだしている。
 そう、ザナタックは研究のためと称して、姉妹の部屋が創造された後に大量の隠しカメラを仕込んで置いたのである。
 しかし……

「これは本来研究用のモニターであって、お前達が見学するエキシビションではないのだ! そもそもそこのエルフ混血とケイオススポーン幼生体、お前達は敵対陣営なのだ! なんで我が輩のモニターに……ていうか、お前ら全員なんで我が輩の部屋にいるのだーっ!!
 ザナタックの絶叫に、研究室にぎゅうぎゅう詰めになっていた戦士奴隷達は、皆思わず耳を塞いだ。
 ザナタックが怒るのも無理はない。いるわいるわ、ルキナ陣営ザラ陣営を問わず、神殿の者全員がいるのではないかと思うほど……そう、実際にはルキナ、カナディア、ゼブジール、ザラを除く全員が……そこに集まっていた。

「まあ、そう固いこといいなさんなって。今夜はお祭りみたいなもんでしょゥ?」「そうさ、ちいと狭いのが玉にキズだけど…仲良く行こうじゃないか」
 これは、ルーレットとラディアンス。
「いやあ、オレ昔っから、レーナの姉さんのコト、気になってたんだよな〜」「私もシャルの妹のこと…」「シャルがどんな風に…」「お尻…マニアックだよね…」
 はじめのはザイナ、そして……と把握していくのも無駄なほど、研究室のあちこちから次々とざわめきが上がる。
「にゅう……戦時中なのだ。こんな風なのはおかしいのだ。…でも、観察観察…」
 ザナタックは不満そうにつぶやきながら、帽子を目深にかぶり、モニターの調整に専念し始めた。

「まったく…仕方ありませんわね」
「こーんなにたくさん…アレだよね、何かの記録に挑戦してるみたい」
 優美な声とのんきな声が、研究室の入り口から届いた。
 皆が一斉に振り向く先にいるのは……そう、もちろんザラとルキナだ。
「こんなことだろうと思いましたわ。広間に幻視の水晶球を据えましたから……皆、そちらに移りなさい」
「メイに、メランに、巫女子やセルージャも来てるんだよ〜♪ ほらほら、早く!」
 歓声が上がり、研究室に詰め込まれていた戦士や奴隷達は、続々と回廊に飛び出していった。
 ザナタックはようやく一息つくと、帽子をかぶり直し、モニターに向き直った。
「ふう。これでやっと、研究…ふにゃあ!?」
「キミは来ないの?」
 背後からルキナに抱き上げられたザナタックは、おなじみの奇妙な叫びを上げて、じたばたともがいた。
「な、何をするのだ! 身柄の解放を要求するのだ〜!」
「一人で見てたりなんかしないで…ボクやザラと一緒に行こ? 今日は、ヴァイアランス様が祝福をくれた、特別な日なんだから……」
「む…う……」
 ザナタックはぱたりともがくのをやめると、照れくさそうにほっぺを掻きながら、ルキナの顔を見た。
「敵司令官がそこまで発言するなら……まあ……任意同行しないでもないのだ」
「うん! じゃあ決定ね!」
「わ、わ、わ!」
 ザナタックを抱きしめたまま、ルキナは元気良く廊下へ走り出した。ザラはそれを微笑ましげに見つめながら、ルキナ達の後を歩む。

 たまには研究を休むのも…悪くないのだ、と、ザナタックは思った。


***


「私は済ませてきたよ。お姉ちゃん、どうぞ」
 ベッドの側に戻ったシャルレーナは、その端に腰掛けながら、手にした小さな浣腸器を姉に渡した。
「あ、ああ…」
 姉はわずかに頬を染めながらそれを受け取ると、ベッドから立ち上がった。
「まだ、恥ずかしいんだね。今までにもいっぱい使ったんでしょ?」
「そ、それはそうだが……バカ」
 姉はシャルレーナに背を向けたまま耳を真っ赤にすると、小走りに寝室から出ていった。シャルレーナは思わず忍び笑いをすると、ベッドに寝転がる。

 シャルリアンの提案もあって、今夜は互いのお尻を徹底的に味わおうと、姉妹は決めた。
 せっかくの初夜である。どうせなら、できるだけ肛門も綺麗にしておこう…ということになり、シャルレーナは先に浣腸と洗浄を済ませてきたのだった。
 寝室を出ればすぐ、洗面所と向かい合ってトイレがある。今頃姉は、自分の肛門に浣腸器の冷たい先端を差し込んで……
「ふ…ぅ……」
 少し想像しただけで、シャルレーナのペニスは天井を仰いでしまった。
 そこで、思いつく。
 シャルレーナはベッドのスプリングにも頼らずバネのように飛び起きると、足音を殺しながら、トイレへと歩いていった。

「お姉ちゃ〜ん!!」
「うわああっ!?」

 いきなり扉を開けられて、姉は案の定、跳び上がらんばかりに驚愕した。
 こんな状況もあるかと、トイレに鍵を付けずに造ってもらったのである。姉は便器に手をつき、お尻をこちらに向けた絶妙の態勢で、浣腸をしようとしている所だった。
「れ、れ、れ、レーナ、なんで、あっ!?」
 抗議する姉の声も無視して、シャルレーナは注入途中の浣腸器を握る。
 それが刺激になったのか、シャルリアンは切なげなうめきを漏らして、息を詰まらせた。
「待って…まだ……終えてない……」
「そんなこと関係ないの。お姉ちゃん。奴隷が御主人のすることに口答えしちゃダメでしょ!」
「ひっ……!」
 左手で、今度は首輪についた鎖を引っ張られ、シャルリアンの美貌に怯えが走った。
「突然だけど、お姉ちゃんは終わり。今から、奴隷になってね」
「く…ぅ……」
 妹に浣腸されつつある姿のまま、シャルリアンは羞恥に震えた。
「は…はい、シャルレーナ様……」
 じわりと姉の瞳から溢れた涙を舐め取ると、シャルレーナは浣腸器を持つ指に力を込め始めた。
「別に泣かなくてもいいんだよ、お姉ちゃん。私がお尻を綺麗にしてあげるだけなんだから…」
「はい。あ…ありがとう…ございます……」
 被虐にわななく姉の尻の中へ、冷たい浣腸液がどんどん吸い込まれていく。
 こうした趣味はあまり無いつもりだったが、さすがに愛しい姉相手では格別だ。シャルレーナは、今にも浣腸液まみれの姉の中へ挿入したい衝動を抑え、浣腸器一本が空になるまで注入を続けた。
「はぁ……はあああ……」
 姉もそれなりには慣れているはずの行為だが、肉親にされるのでは精神的に違うのだろう。便座に体重をかけ、耳を震わせながら、息を荒くしている。溢れた愛液は濃い糸を引いて、便器の中にぽたぽたと滴っていた。
「まだ…入りそうだよね…」
「そ…そんなっ…!?」
 姉の肛門を優しくもみほぐしながら、シャルレーナは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「もう一本持ってくるから、その恰好で待ってるんだよ。お漏らししたら、もっと酷いお仕置き考えちゃうからね、お姉ちゃん♪」
「は…ひ……」
 息も絶え絶えになっている姉をトイレに残し、シャルレーナは寝室に駆け戻る。そしてベッドの脇にある棚を開き、ぎっしり詰まった淫具をかき分けると、一回り大きな浣腸器と薬液の瓶を取り出した。
「ああ…嬉しい……お姉ちゃんに浣腸できるなんて、夢みたいだなあ…」
 そして一瞬顔を緩ませると、すぐさま『御主人様』の表情に戻り、トイレへと駆け戻った。
「ちゃんと我慢できたみたいだね。じゃあ、入れて上げるね…」
「うぅ……」
 先ほどより大量の液体を装填すると、シャルレーナはそれを姉にゆっくりと注入していった。姉の美しい苦悶の表情を鑑賞しながら、ゆっくりと、染み込ませるように。
「全部入ったよ…。すごい、一滴も漏れてこない……。お姉ちゃんのお尻って、よっぽど締まるんだね……」
 かなり大量の浣腸液を飲み込んだ姉の肛門に、軽く口づけをして、シャルレーナは左手の鎖を引いた。
「はい、出していいよ♪」
「な…そんな……れ、レーナ、お前まさか……見てるのか……!?」
「『お前』じゃないでしょ!」
 シャルレーナは声を荒げると、強く……でも本当は、痛すぎない程度に……豊かな尻を平手打ちした。
「はっ…はい…シャルレーナ様…ぐすっ…」
 姉は体を丸めるように便器に腰掛けると、姉らしくもなくわずかに鼻をすすりあげた。
 それがあまりに愛しくて、シャルレーナはたまらず姉を解放したくなってしまうが……結局、姉への欲望を燃え立たせ、責めを続ける。
「く…ぅ…うう…」
「辛い? お姉ちゃん…」
 徐々に姉の表情が変わっていった。美女が眉間にしわを寄せるのを美しいなどと詩歌で言うが、姉が苦しむ様は本当に美しい。
「ぁ…はい……辛い……で…す」
「ふふーん。鍛えた舞闘家の体も、浣腸には勝てないのかな」
 シャルレーナは姉の前にしゃがみ込むと、苦悶で震える姉の胸をたっぷりと揉みながら、言葉を続ける。
「私とお姉ちゃんって歳が離れてるから、私のオムツのお世話とか、お姉ちゃんがしてくれたんだったよね…。でも…お姉ちゃんのおもらしを見るのなんて、初めてだなぁ…」
 そのセリフで昔を思い出したのか、姉はますます恥じらいを増すと、顔をうつむかせた。
「ーナ……様……っ…私…はあっ……私……も…う……」
 目を閉じて切れ切れに、シャルリアンは言葉を吐き出した。もう限界なのだろう。
「見ててあげるから…出しちゃいなさい、お姉ちゃん!」
 シャルリアンはそう言いながら、姉の乳首を強くひねった。

「ひゃああああああああぁあぁぁっ!!」
 普段からは想像もできない甘い叫びを上げながら、姉はのけぞった。
 ほとんど水音に等しい排便の音が、狭いトイレの中に響く。
「レーナ様…見ないで…下さい…レ…あっ…ひうっ…!」
 シャルリアンはぽろぽろ涙をこぼしながら、妹に懇願した。だがその大きく開かれた股間からは、被虐の悦びを示す飛沫が、次々と迸っている。太いペニスは勃起しきって、蕩々と先走りを漏らしていた。
「ふふふ…よくできたね、お姉ちゃん」
 排便が収まってきた姉の頬にキスをして、シャルレーナは微笑んだ。
「こういう時って…『臭いぞ』とかっていじめるものだと思ってたけど…全然、匂わないね…」
「儀式の…前にも……はぁ…洗浄したから…多分、ほとんど、薬…だけ……」
 姉は息を切らせてシャルレーナの肩にもたれかかると、疲れ果てたように目を閉じた。
「じゃあ、見せてもらおうかな」
「はい…」
 レバーをひねって水を流しながら、シャルレーナがささやく。シャルリアンはそれに応え、再び、妹へと逞しい尻を突き出した。
「うん…綺麗になってる」
 姉の小さな肛門を指で広げて、シャルレーナは言った。
「やっぱり、ヴァイアランスで使われてるのって、よく効くね。もうすっかり、洗われちゃったみたいだよ…」
 よほど恥ずかしいのだろう、姉は小刻みに震えるばかりで、返事もない。
 けれどシャルレーナは愛らしく微笑むと、姉のピンク色の粘膜をしげしげと眺めた。
「森の花みたいな、かわいいピンク色してる。でも、いやらしく…ピクンピクンって震えてるよ。……味は…どうかな…」
「やっ…ダメ…レーナ様っ……!」
 姉の懇願も聞かず、シャルレーナは肛門に柔らかい舌を差し入れた。
 苦みもない。舌を差し込むとキュウっと締まって、それを押し出そうとしてくる。
「ふふふ。お姉ちゃんの肌の味がするよ」
 舌を抜いたシャルレーナは、しばし姉の滑らかな尻に頬ずりすると、立ち上がってペニスを握った。
「じゃあ今度は、こっちで味見してあげるね…」
「え…こ、ここで…ですか……?」
 顔をこちらに向けた姉は、拒否と期待が混じり合ったようなマゾの瞳を潤ませながら、腰をくねらせた。
「そうだよ。お姉ちゃんは奴隷なんだもん。私がセックスしたいって思ったら、いつでも、どこでも、するんだよ。そうでしょ?」
「はい……」
 姉は観念したように瞼を伏せると、妹のペニスに尻を差し出した。
「お姉ちゃんの…お尻……」
 シャルレーナはうわずった声でつぶやきながら、亀頭と金のピアスを、姉の小さなすぼまりに擦り付ける。
 そのすぼまりが僅かにわななくと、愛液とも違う…蜜のように濃厚な液体が、姉の腸から流れ出した。
「あ…お姉ちゃんも、出るんだ、これ…」
 シャルレーナは顔を赤らめると、次々漏れ出す「調教の証」を、自分のペニスに塗りつける。

 ヴァイアランスにおける調教の特徴の一つに、しばしば奴隷の生理にまで影響を与えることが挙げられる。
 例えば長期間に渡って肛門の調教を受けた奴隷や戦士は、その腸液が蜜のような性交用の液体に変化し、ローション無しでも肛門性交が可能になるのだ。
 ザラ勢の面々もほとんどがその混沌の生理を身につけていて…特に肛門だけを訓練しているローラなどは、潮吹きと見まがうほどの粘液を分泌させ、シャルレーナのペニスを愉しませたりしていた。
 そしてルキナ勢で一年近く奴隷として過ごした姉も、当然性交用の肛門を持っていたわけである。

「どんどん、いやらしい腸液がもれてくるよ。今、栓してあげるからね……」
 シャルレーナは自分の亀頭に指を押し当てると、力を込め、少しずつ姉の中に押し入っていった。
「くはっ…う……」
 姉がトイレに来て初めて、快楽だけの呻きを上げた。
「は…ぁ…入る……」
 たっぷりと粘液をからませたペニスは、難なく肛門の入り口に滑り込み、すぐに括約筋の抵抗に会って止まった。
 それをじっくりと、こじ開けていく。並の太さの括約筋ではない。固く閉じられた大蛇の口に、肉をねじ込んでいくかのようだ。
「あぁ…レーナ…様ぁ…お尻…が…はぁぁ…」
 ようやく、亀頭のくびれまでが括約筋をくぐり抜けた。入り口ほどのキツさは無いとはいえ、しかし内部の圧力も凄まじい。少し油断したら、せっかく入ったペニスが一気に排出されてしまいそうである。
「お姉ちゃんのお尻の穴…すっごくキツいよ…。ぬるぬるで…押し返されちゃいそう…」
 シャルレーナはペニスを握りしめると、慎重に緩やかにそれを前後させ、姉の括約筋を刺激した。
「ひゃうううううっ……ひっ…んんっ…」
 それだけで、姉の腕から力が抜け、姉はそのまま突っ伏しそうになった。
 それを片手で支え、シャルレーナは腰の角度を変える。
「もう、腰が抜けちゃったみたいだね。じゃあ、思いっきり入れてあげる。お姉ちゃんのお尻、天国にしてあげる!」
 そして姉の豊かな両胸を握ると、上体を持ち上げ、姉の体を一気にペニスの上に落とした。
「ひっ…う、やあああああああっ!!」
「あ…すごいっ…締まる、締まるよおおお!!」
 姉の体重に押され、ペニスは瞬時に直腸深くまで入り込んだ。腰と尻の谷間が密着し、少しの余裕もなく、シャルレーナの巨根が飲み込まれている。
「ひゃふ…うぐっ…レーナ…さ…まぁ……」
 今の一撃で限界に達したのだろう、姉のペニスが激しく打ち震え、トイレの壁に精液を叩きつけ始めた。
 射精の度に、姉の括約筋が収縮する。ただでさえ、直腸全体の素晴らしい挿入感に耐えかねていたレーナである。たちまち、同調するかのように射精が始まった。
「あっ…ぐ…お姉ちゃん…お姉ちゃんのお尻、いやらしすぎるよ…。もう出てる…たくさん、たくさん射精してるよお……」
 姉の最奥に自分の白濁液が溜まっていくのを感じながら、シャルレーナは腰を前後させ始めた。
「はっ…はっ…はぁっ…レーナ様っ…レーナ様ぁ……」
 むっちりと弾力に満ちた姉の尻に、シャルレーナの細い腰が打ち付けられ、高い音を立てた。ぱん、ぱん、と、尻を貪る時特有の淫らな音が、姉妹の間で響きわたる。
「たくさん…出すからね。お姉ちゃんのお尻は、私の精液用のトイレなんだよ。いいね?」
「はい…はい! シャルリアンの…お尻は、レーナ様のペニスの為のトイレですう!」
 腰の動きを速めながら、姉の胸を揉みしだく。汗にまみれたそれはレーナの指を力強く押し返し、興奮をさらに高まらせた。
「私の…私の奴隷…お姉ちゃんっ…好きだよ…お尻も…全部…お姉ちゃん全部、大好き……!」
「レーナっ…私…ぁ…お尻……っ……レーナっ…愛しっ…」
 二人とも、二度目の絶頂がすぐに訪れた。
 ぱんっ、と一際高い音を最後に、姉妹の下半身が密着する。そして数秒後、妹の肉棒から大量の粘液が姉に注入された。
「はあっ…はあああっ! はあ! お姉ちゃん…ぅ…出る…出てるよ…くうううう……」
「レーナ……レ…ナ…ぁぁ……」
 二人は主人と奴隷の仮面を脱いで、しばし一つになっていた。
 ペニスが力強く最後の精液を撃ちだして、レーナは意識が遠のくを感じた。
 前のめりになる体。でもそれはすぐに姉の広い背中にぶつかって、易々と支えられた。
「お…姉ちゃん…」
 自分の体重を預けた背中を愛おしそうに撫でながら、シャルレーナはささやいた。
「お風呂に入って、まずはお姉ちゃんのお尻を洗おうね。それから…ベッドに入って、お互いのお尻を……隅々まで、精液で濡らそう…」
 レーナは名残惜しそうに腰を引いた。精液と腸液が混じって糸を引き、姉の豊かな尻の上に垂れる。
「ああ…そうしよう」
 シャルリアンは妹に振り向くと、その逞しい腕と胸で、疲労した妹をしっかりと抱きしめた。
「それと…眠る前の少しだけでもいいから、もう一度、お互いの子宮を満たしあわないか?」
「え…? でも、今夜は、お尻を…」
 横抱きに抱えられ、浴室へと運ばれながら、シャルレーナは姉の顔を見上げた。
 姉はまた…長い耳の先まで赤くして微笑む。
「だってレーナ……子供……欲しいだろう?」


「うん」
 溢れる涙も嬉しくて、レーナはそれを隠すこともなく、泣いた。

神殿の夜に、シオン=ヴァイアランスの祝福が降り注ぐ。
神の慈愛の目は、戦士達に混沌の真理を思い出させる。

優しい闇の中、戦っていたはずの戦士達は何を見つけるのか。

次回混沌聖戦第十八話『誕生』(仮)

全ては、ヴァイアランスの御心のままに。

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