「またお姉様に会いたいね…」
自室の窓から身を乗り出し、向かい合った神殿を眺めていたアエネスは、溜め息を交えながらイーリスに言った。
「うん」
特に言葉も飾らずに、イーリスは応える。それで全て通じているのだから、素っ気なくて構わない。
「あーあ、誰かまた、祝福の儀式でもやらないかな〜」
アエネスは退屈そうにぼやくと、軽やかに身を翻し、イーリスの座るベッドに寝そべった。
エクセリアス姉妹に祝福が与えられて、早一週間。
あの儀式は、アエネスとイーリスにとっても、楽しいものだった。もちろん、二人は姉妹の晴れ姿なぞ目にも留めず、ルキナの側に控えたギルディアを眺め、にやにやと妄想にふけっていたわけだが…
何度か近くに行く機会もあったのだが、ギルディアも警戒しているのか、二人から遠ざかろうとしているようだった。
やはり聖戦の神託でも下りなければ、再び交わることはできないのだろうか。
「あーあ、つまんないなあ…」
アエネスはベッドで数回ごろごろと寝返りすると、ベッドの端に腰掛けたイーリスの可愛らしいお尻に、頬を押しつけた。
「ねえイーリス…」
イーリスの尻は、アエネスのとまったく同じように、白く、柔らかい弾力に満ちている。その感触を頬や鼻先で味わいながら、アエネスは甘い声を出した。
「うん」
イーリスは読みかけの本を小さなテーブルに置くと、アエネスに覆い被さり、唇を重ねた。
アエネスとイーリスは、外見だけでなく、考えることや嗜好もまったく同じだ。
だから、相手に欲情を催した時も、難しい誘いの言葉など考える必要がない。
アエネスがイーリスを抱きたいと思った時には、イーリスはアエネスに貫いて欲しいと思っているわけである。
「アエネスのおっぱい、気持ちいい…私のと同じくらい、キレイで、柔らかくって、むにむにしてるの…」
「イーリスのもだよ…私のと同じくらい、あったかくて、しっとりしてて、おっきいの……」
元々ないも同然の紗を脱ぎ捨てた二人は、柔らかなベッドの上で、それ以上に柔らかで豊かな胸同士を擦り合わせていた。
二人の胸は、小さな顔より一回り以上大きなボリュームがある。それは小ぶりで上を向いた乳房がそのまま巨大化したかと思わせるほどに、形良く、美しい。自重を感じさせないくらいの張りと弾力に満ちているのだ。そんな胸同士が擦れ合い、つぶれ合うとなると…性器同士の交接でも味わえないような、微妙で、柔らかな快楽を味わうことができるのである。
「あ…硬い…」
「アエネスの乳首も…しこってきてるよ…んっ…」
二人同時に乳首が励起し、それは予想外の快感としてそれぞれの胸を走った。二人の乳首は乳房の巨大さに対してアンバランスな程に小さい。だが、敏感さに関しては陰核に次ぐほどだ。色素が少なくオレンジ色に近い乳頭は、白い肉の中で擦れ合い、刺激し合って、その持ち主を楽しませた。
劣情が限界に達するのも、二人同時。
何の合図も無く二人は態勢を変え、イーリスはアエネスの勃起しきったペニスをまたいだ。
そのままイーリスは腰を落とし、アエネスは腰を上げ、ぴったりと息を合わせながら二人は一つになる。
「はあああっ……あっ…ぴ、ぴったり…入ったよ……」
「んんっ…ん……イーリスのおまんこ、私のペニスの形になってる……」
まったく無駄のない動きで交接した二人の性器は、まったく無駄のない形で密着していた。
「気持ちいい…はぁ…アエネスのちんちん、私のちんちんと同じなのぉ…」
「…イーリスのおまんこ、私のと同じ形だもん……気持ちいいよ…」
双子の淫魔は柔らかい体をくねらせ、絡み合わせると、再び胸を擦り合わせながら激しい性交を始めた。
「ああっ…ひゃうっ…いいの…自分のおまんこ犯してるみたいなのっ…」
「あっ…わ、私も…私が…私のちんちんで私のおまんこを犯してるの…」
「好き…イーリス、イーリス好きっ…だから、私も好き…私と同じだから、イーリスも好きなのぉ!」
「私もっ…私の好きなアエネスと同じ私と同じアエネスが、好きだよぉ!」
近親相姦とナルシシズムが絡み合った濃厚な愛情をぶつけ合いながら、双子は狂ったように互いの性器を貪っていた。
快楽のために発達した形状の亀頭が、細かく凹凸を作った膣壁をこすり立てる。腰がぶつかり合う衝撃が、最高の感度を持つ二つのクリトリスを痺れさせる。
乳首をつまむ指に力が入れば痛みも快楽に変わり、先端に男根を持つ尻尾全体が、射精を予感して太く脈動した。
どちらも素晴らしい肉体を持つ淫魔姉妹。絶頂はすぐに訪れた。
「うっ…くぅ……イーリス、いい? アエネスのおまんこに、たくさん…たくさん、アエネスの精液出すよ!?」
「うん…イーリスの子宮で、イーリスの精液を全部吸うのっ…来てぇ、アエネスぅぅ!!」
『ぁふっ…アエネスが好きっ…だからイーリスが好きなのぉぉ!!!』
姉妹は互いの全身に精液を降り注がせ、一人の子宮に一人の精液を激しく叩きつけながら、のけぞった。
絡み合う四肢に、密着した胸に力が籠もり、二人は一つのオブジェのように震え、濡れていく。
「はぁっ…」
言葉は要らない。
一瞬の休みもなく、わずかに腰の関係を変える。今度は逆の組み合わせで、二人は交わり始めた。
「こんなに二人でしたのって…久しぶりだね」
「ここに来てからは、遊ぶ相手がたくさんいたからね…」
いつの間にか日の落ちた室内で、姉妹はまだしっかりと体を絡み合わせたまま、微笑み合っていた。
同じ粘度を持った二つの粘液で汚され続けた体は、白い肉と白い液体が重なって、ますます密着している。
「私達こんなに仲がいいのに…あの人達みたいに、”祝福”してもらえないのかな」
「私が、アエネスの物になるの?」
「うん。だから、私はイーリスの物になるの」
「だったら…今でも一緒だよ」
「じゃあ…」
「うん。そうだね」
イーリスはくすくすと笑うと、精液にまみれたアエネスの顔を子犬のように舐め回し、最後に唇を吸った。
言葉は要らない。
姉妹は同時に同じことを思いながら、互いが与え合う淫夢……ギルディアと愛し合う淫夢の中へ、ゆっくりと落ちていった。
……もしも祝福をもらうとしたら、ギルディアお姉様とがいいかな……
| 今回の特別編は、ミニ企画「Eye of the Gods」のグランプリキャラとして、アエネス&イーリスを描いたものです。 なおこれに伴い、アエネス&イーリスのポイントが+5(二人で+10)されます。 |