黒い鎧の戦士達が、広い集落を貫き、一列にかしずいている。
ヴィランデルはその様を見下ろし、低く唸った。
混沌の指揮官が来訪したのである。
一般的に、ビーストマンは下位の種族であり、ケイオスウォリアーに指揮されることも少なくない。
だがヴィランデルは、甘んじてその支配下に入るつもりなどなかった。
必要とあらば、皆殺しにしてくれる。
その、殺戮本能が震える唸りである。
戦士達の列に動きが起き、波のように広がった。そしてその中央を、意外にも小さな影が、ヴィランデルの居所を目指して歩き出した。
「ボクはルキナ。よろしくね」
マントを取り払った少女を見て、ヴィランデルは息を呑んだ。
言葉など出ない。普段はその知性に押さえ込まれた獣性が、一気に噴き出して視界を紅く染めた。
あの体。あの美しさ。あの強さ。
雌ダ! 子ヲ成スベキ、最高ノ雌!!
ヴィランデルの股間で勃起を押さえる革のケースが弾け飛び、誇り高き獣人の長は、狂乱して混沌の指揮官に飛びかかった。
犯セ! 精ヲ! アノ雌ノ子宮ニ精ヲ注ギ込メ!!
「ウオオオオオォォォォ!!!」
護衛の戦士達が爪と角で引き裂かれ、鎧ごと肉片となって飛び散った。
着地したヴィランデルは、その巨人並みの力でルキナの両肩を押さえ、ねじ伏せて尻を上げさせる。丸く形の良い尻が広がり、きれいにすぼまった肛門と、肉付きよく整った性器が剥きだしになった。
雄叫びを上げ、ヴィランデルは腰を叩き込む。
「!?」
その体が、宙を舞った。
黒い岩に白い獣が叩きつけられ、建物全体が揺れる。激しく脳天を打ったヴィランデルは、すぐさまその衝撃から立ち直ると、凶暴な叫びを上げてルキナに向き直った。
「フゴゥっ!?」
再びの、衝撃。3m近い巨体が浮き上がる。
ルキナの蹴りは、ヴィランデルの太く厚い脂肪と腹筋の防御を突き抜け、凄まじい衝撃を全身に送り込んだ。
息が止まり、胃液が逆流する。無敵の獣が味わう、初めての痛み。
喉を押さえつけ、ヴィランデルを壁に押しつけたまま、ルキナは凄艶な笑みを浮かべた。
「まったく……史上最強のビーストマンて聞いたから、どんなかと思えば…所詮はケモノだよね。バカなケモノは、体に教え込んでやらなきゃ分からないのかな」
抵抗できないほどの怪力で、ヴィランデルの両腿がこじ開けられた。
ルキナの股間では、ヴィランデル並みの大きさを持つ二本のペニスが、心臓のように激しく脈打ち震えている。
「お仕置きっ!!」
「グアアアアアアアアッ!!!!」
ヴィランデルの処女膜を引きちぎり、二本の巨大なペニスが、膣の最奥まで突き入れられた。
「オオオオッ!? グオオッ! オオオオオォォォ!!!」
まさしく獣の叫びを上げ、ヴィランデルはのけ反った。ルキナの荒々しい一突きごとに、その巨体は浮き上がり、衝撃が脳を痺れさせる。
「オオオッ……グ…アアア……ァァ…あっ! あ……あああっ…」
やがて子宮に染み込んだ快感は筋肉をとろけさせ、ヴィランデルは壁に身をもたせかかえたまま、ルキナに突かれるがままとなった。
「フフ…処女だったんだね。体はこんなに大きいのに、中はすっごく窮屈で……具合いいよ♪ たっぷり、たぁっぷり、精液出してあげるから、自分がメスだってこと、ちゃんと覚えるんだよぉ」
「あ……っ…メ…雌……」
ヴィランデルの子宮が、歓喜の極みに合わせて、激しく収縮した。それは膣のうねりと化して、ルキナのペニスを二本同時に絞り上げる。
精ヲ……我ガ子宮ニ、最高ノ雄ニシテ雌タル、るきな様ノ精ヲ……
「あああっ!! 締まる! ケモノのおまんこ、すごい締まるぅっ!! 出すよ、ああっ、遠征中溜めてたボクの特濃のを、たっぷり出してあげ…あ、ああああっ!!」
ルキナが絶叫し、ヴィランデルの毛皮を全身で抱きしめた。その小さな体からは想像も付かないほどの勢いで、ヴィランデルの数回分にも及ぶ夥しい精液が、子宮に噴出していく。
「ア……アア……」
ヴィランデルは最高の快楽と充足に涙を流したまま、崩れ落ちた。胸元の毛皮は、度重なる自分の射精でベッタリと絡み合っていた。
「はぁ…は…う、うん……た、確かに、アソコは最高のビーストマンかもね…。フフ。名前は?」
「ヴィ…ヴィラ…ンデル……」
「ふうん、ヴィランデルかー、き、気に入ったよ。はあっ、ね、どうかな? ボクが毎晩交尾してあげるから、ボクの部下にならない?」
「あ…」
体の中が、灼熱した。
ルキナとの交尾。それはヴィランデルにとって、至上の体験だった。
あの濃厚な精でなら、最高の子を、何度も孕めるだろう。それにあの美しい体に精をそそぎ込み……孕ませるなど……想像しただけで……
「ク…!!」
白い液体がさらに一筋、建物の天井を汚した。
「ふふーん、想像しただけで射精しちゃうくらいなら、返事はいらないね。キミの部族はボクの軍に……そこに隠れてるコも、ボクのペットに……いいよね?」
「パスナパ…」
「姉様……」
戦闘に備えて奥の間に隠れさせておいたパスナパは、ヴィランデルとルキナの激しい交尾を見て、床を愛液の海に変えていた。
「ルキナ様、あなたは最高の交配者だ。あなたの子が欲しい。あなたの精を受け、あなたに精を注ぎ込みたい。そして、永遠にラネーシア様を賛美したい。……我と、そして妹のパスナパも共々、あなたに従おう」
ヴィランデルはひざまずき、深々と礼の態勢を取った。
「うん。いいコだね。可愛がってあげるよ、ヴィル、パスナパ……」
その日以来、ヴィランデルはルキナ麾下最強の部隊長となった。
そして今宵も、無数の世界より集めた最高の雌雄を相手に、互いの子種を交わし続けるのだ。
NEXT Night is the LAST Night→Rukina