痺れるような快感が、下半身でうねっている。
 こんなオナニーは、生まれて初めてだ。
 テーブルの上にしゃがみこんだ澤菜は、限界まで怒張した亀頭をコーヒーカップの中に差し込み、夢中で自慰をしていた。
 スカートは捲られ、白い尻も一筋の性器も濃いめの陰毛も、もちろん巨大な男根も、二人の客に丸見えになっている。だが……それ以外の客、それ以外の世界は全て、青白く凍り付いていた。
「ボクはルキナ。ちょっと迷宮の大家の頼みでこっちに来てるんだケド、ついでに、メイドをスカウトしようかと思ってさ。ね、レイシャ?」
「はい…私が審査をいたします」
 二人は微かに顔を上気させながら、透明な液をにじませた澤菜の先端を見ている。
 これは……夢なんだろうか。
「夢なんかじゃないよ。この世界の知らない闇の世界が、ホントはたくさん存在するんだ。それよりウエイトレスさん、ミルクまだー?」
「あ、は、はい! た、ただい…ま……あぁ…っ」
 異常な快感が身を焦がしている。いつもより早く、澤菜は登り詰めようとしていた。
「ひゃはぅっ! で、出ちゃいますぅ! ああくぅぅ!!」
 あられもない声を上げて、澤菜はのけ反った。リズミカルに震えるペニスから、純白の精液が噴出する。当然コーヒーカップになど収まりきらず、テーブルクロスの上は匂い立つ粘液の海となった。
「は、はあっ……はあっ……」
 人前で射精するなんて。
 しかも、お店の中で、テーブルの上で、こんな……
 思えば恥辱で気が狂いそうなのに、澤菜の体はこみ上げる歓喜を抑えきれないように、多量の愛液を漏らしている。
「じゃ、いただきま〜す♪」
 ルキナは縁まで精液を湛えたカップに桜色の唇をつけると、それを一気に飲み干し始めた。とゅく、とゅく、と喉の鳴る音がしばらく続き、カップを置いたルキナは、唇の端から白い筋を流しながら微笑む。
「濃くって、苦くって、でも甘くって、とっても美味しかったよ。フフ」
 その妖しい笑みを見ているだけで、澤菜の性器は硬さを取り戻していた。
「射精能力は十分ですね」
 頬に付いた精液を指ですくい舐めて、レイシャはかすかに切れ長の目を細めた。

「ふ、フランク…フルト、いかがですか……」
「美味しいよぉ。エンパイアの食べ物ちゃんと心得てて、偉いね」
 舌なめずりの後、ルキナは澤菜のペニスを喉まで飲み込んだ。しゃぶり、舌で舐め回し、本当に食べ物を味わっているようにすら見える。
「はくぅっ!!」
 大きく柔らかな胸の責めが加わり、澤菜は悶絶した。どこまでも沈み込むのに、どこまでも押し返す肉の双球が、澤菜のペニスを微妙な動きで包んでくる。
 数秒も保たずに、澤菜はルキナの喉に二度目のミルクを注ぎ込んだ。
「んぐ……んぐ……っぱあ。は、はぁ。ねえ、レイシャ。もー十分合格だと思うけど、どかな?」
「そうですね。では、魔族化用の精液で子宮と産道を洗浄します」
 レイシャはスカートを持ち上げると、白い肌とは似つかぬ赤紫のペニスに手を添え、澤菜の小さな割れ目にあてがった。
「あ…? お客…いえ、レイシャ様、何を……」
「心配しなくていいよ。それより、合格だからご褒美あげる。下の口で、思いっきり食べてあげるね」
 ルキナは澤菜に跨ると、その巨乳を顔に押しつけながら、一気に腰を落とした。
 とろけたチーズのような肉の凹凸が、澤菜の全体を包み込んだ。
 同時に、熱湯のように熱い何かが、澤菜の下腹の中に突き刺さった。
「ああはああああああっ!? ひ、ひゃぐっ、ルキナ様っ!? レイシャ様っ!? な、何、、あ、あきゅうううっ!!」
 男女二つの快楽が体内で渦巻き、澤菜は泣き叫んだ。
 それでも構わず、ルキナの中は澤菜のペニスを吸い立て、しゃぶり、舐め尽くし、立て続けに精を飲み込み始める。
 レイシャの機械的な動きは、しかし完全に澤菜の急所を知り尽くしていて、未開発の膣の各所を正確に突き上げている。
「キミはボクらの迷宮に来て、メイドになるんだ。こんなツマンナイ世界なんか捨てて、毎日永遠に、こんな仕事ができるんだよ!?」
「は、はひぃっ、なります! 私、メイ、あああっ、メイドっ、あはあっ! ルキナ様、出ちゃう! レ、レイシャぁ…様……くはあ!」
 息も絶え絶えになりながら、澤菜は何度も首肯した。
「よーし、じゃあ、異界門を開くね。でもその前に、ちょっとだけ……」
 ルキナが指を鳴らすと

 時間が、動いた。

「あああああっ!? う、嘘っ!? ダメですっ、あひ、やああっ、見ないで下さいぃぃぃ!!!」
 店中の人間は、突如テーブルの上に現れた絡み合う三つの美肉を見て、唖然としていた。
「ダメ…ダメですぅ……」
「ほぉら、この世界での最後の射精、みぃんなに見せてあげなよ!」
 ルキナは一際強く膣壁を引き締めると、澤菜の股間から立ち上がった。
「洗浄します」
 それに合わせたかのように、尻に爪を突き立てたレイシャのペニスから、滝のような精液が流れ込む。
「いやあああああっ……ああっ! あ! あ! あぁ! あはあっ!!」
 澤菜の濃厚な精液は天井からガラス窓、厨房まで飛び散り……
 三人は、青い光の中に消えた。

「サワナって、言うんだ。じゃ、見習いメイドだし、サワナ=ノーヴィスってトコかな?」
「サワナ=ノーヴィス……ありがとうございます、ルキナ様」
 神殿の晩餐の給仕をしながら、サワナはにっこりと微笑んだ。
「サワナさん、私にも飲み物を下さる?」
「お、俺にも頼むぜ。濃いヤツをな」
「はい、レディオス様、カナディア様!」
 サワナは歓喜に満ちた表情でスカートをたくし上げ、ペニスをワイングラスの中に差し込んだ。
 しばしの陶酔と一瞬の爆発の後、二つのグラスにはなみなみと白い液体が注がれる。

 晩餐が始まる。食後のデザートは、サワナの体。美しく逞しい戦士の皆様が、皆でサワナの隅々までを可愛がって下さるのだ。

 やっと見つけた、私の仕事、私の世界。

「サワナ…」
「はい、ルキナ様」
 ルキナの注文に応え、サワナは至福の笑みを浮かべながら自分の愛液をグラスで受け止めるのだった。

 

NEXT Night→Vela Kuisstio