「はひゅあぁぁぁ!」
 小さな、小さな膣を巨大なペニスが出入りする度に、マノはあるだけの息を吐き出した。
 そもそも、ハーフリングと人間では種族が違うのだ。入るわけがない。
 なのに、この神殿で祀られるラネーシアの力はマノの体を徐々に犯して、ついにあんな長大なモノを受け入れさせているのだった。
 それだけに、快楽も凄まじい。
 膣壁が押し広げられ、子宮が突き上がり、腹が膨らむ一突きごとに、マノは涙を溢れさせて歓喜の声を上げた。理性も消し飛び、朗らかな面影も消え、マノはひたすら快楽を貪った。美しいミュータント少女の巨乳に顔を埋め、自分から腰を振った。逞しい両性具有の獣人と交尾しながら、肛門に機械の性器をくわえ込んだ。

 こんな目に遭うなんて、想像もしていなかった。
 でも、これはこれでいい。こんなに気持ちがいいなら。
 ただ……
 ただ。

 私の膣から溢れだした精液を、虚ろな瞳で啜っている人は……
 私が好きだった、ユリアさんなのだ。

 混沌の神殿に連れてこられても気丈に振る舞っていたユリアは、ミノタウロスに連れられてマノの前から去った。マノが処女を喪い、混沌の爛れた快楽に溺れきった頃、ユリアは再び現れたのだ。
 再会したユリアの胸は、豊かだった以前を遙かに上回って膨れ上がり、その瞳は必死に快楽を堪えながら、しかし明らかに壊れかかっていた。
 そして今彼女は、マノの胎内に射精された獣の精液を嚥下し終え、屈辱に涙を浮かべながら、床に愛液を垂らしていた。
「ユリアさん……」
 名を呼ばれたユリアは怯えたように身を震わせた後、マノから目を背ける。
「ユリアさん!」
 マノは獣人の腰から降りて、ユリアを抱いた。
「あああああっ!!」
 ユリアは、マノに触れられただけで、達した。

 ずっと、この人が好きだった。

 でも、壊れてしまったのだ。

 壊れて……

 マノはユリアの巨大な胸に手を這わせた。ユリアは拒否するように首を振るが、数秒も経つと喘ぎ声を漏らし、マノのなすがままとなった。
 熱い塊が、マノの中からこみ上げていた。
 乳首を口に含み、美しい性器の襞一つ一つまで丹念に舐め上げ、直腸に挿入されたヴェレナのシンボルを抜き取る。
 ユリアは股間から透明な飛沫を吹き上げながら、気を失った。
 ………綺麗だ。

 私の好きな人は壊れてしまった。
 でも、私はこの人が好きだ。

 私も、壊れよう。一緒に、一つになって、壊れたガラスが混ざり合うように、永遠に……


NEXT Night→Milfa Bieche