「サワナ先輩……」
「お疲れさまでした、ジュヌビエーブ。朝御飯、まだでしょう?」
「はい……」
 バケツを床に置いたジュヌビエーブの前で、サワナはためらいがちにスカートを持ち上げた。そこでは、逞しく充血したペニスが、中に大量のエナジーを秘めてそそり立っている。
「ルキナ様達がお目覚めになる前に、済ませてしまいましょう。さ、早く」
「は、はい。いただきます…」
 ジュヌビエーブは慌てて跪くと、サワナの太いペニスに手を添え、一気に頬ばった。
 本来、ヴァンパイアはエナジーを獲るために人の血を吸う。
 だが神殿に連れてこられたジュヌビエーブは、血液より遙かに高いエナジーを持つ液体に、舌を慣らされてしまったのだ。
 今でも血への渇望はある。だが、御主人様や先輩方のペニスから溢れ出す、エナジーに満ちた、濃密でとろけるような、あの味に比べれば……
「んんっ……ジュヌビエーブ……上手くなりましたね…」
「んぐ…んぐ…」
 神殿に来て覚えたての技術を駆使しながら、ジュヌビエーブはサワナのペニスに奉仕を続けた。形状に沿って舌を這わせ、少し前歯で刺激し、口腔全体で吸い上げる。
 ペニス相手の技術は未熟だが、敏感なサワナにはもう十分のようだ。
「だ、出しますっ…くぅぅ!!」
 サワナの丸い尻が震え、その厚い腰の中から、大量の精液がジュヌビエーブの喉の奥に流れ込んだ。
 飲み込む。流れ込む。それも全て、味わいながら、飲み下す。
 常人ならむせ返るか吐き戻すかしていそうな量の精液を全て飲み干し、ジュヌビエーブは満足げにサワナの男根から口を放した。
「先輩……とっても、おいしかったです…」
「そう…良かった」
 サワナの美しい微笑みを見て、ジュヌビエーブも思わず笑みを浮かべていた。

 だが。

 ぐきゅるきゅりるりるぐ〜


 間の抜けた音がしたかと思うと、手足から力が抜けて、ジュヌビエーブはその場にへたりこんでしまった。
 全身に力が入らない。ものすごい空腹感が、体中に広がっていく。
「ど、どうしたの!? ジュヌビエーブ?」
「ふにゃ…サワナ先輩……」
 そうだ。
 つい先刻、ゼブ様に子宮の底まで愛液を吸い尽くされたのが、今頃効いてきたのだ。
 サワナ一人の精液ではとてもエナジーが足りない。かといって、朝食までにじっくりサワナと交わる時間もない。
 私って……やっぱり、ツイてないんだ……
 遠のく意識の中、ジュヌビエーブは再び人生を儚んでいた。

「じゃあ、ジュニの中に出してあげればいいワケね。うん、いいよ」
「承知しました。私も……その…朝ですから、生理的に勃起してしまっていましたし…」
 トーニャ先輩とミルファ先輩が、うなずきながら下半身を剥き出しにした。
「はい。三人同時なら、なんとか…。私は口から呑ませますので、二人は…その…下半身から……」
「アタシ、お尻」
「では、私は生殖器の方に…」
 給仕場の椅子に身をもたせかけたジュヌビエーブの周りを、三人の両性具有の奴隷が囲んだ。
「先輩ぃ…す、すみません〜」
「いえ。それより、しっかり受け止めて下さいね」
 優しく笑うと、サワナはジュヌビエーブの口に半立ちのペニスを差し込んだ。
 エナジーの予感に体が反応し、舌は勝手に動き回る。サワナのペニスはたちまち熱と硬さを取り戻して、ジュヌビエーブの口を前後し始めた。
「!!」
 同時に、エナジーを求めてひくつく二つの穴に、トーニャとミルファの肉棒が突き入れられた。
 十六歳のみずみずしさを持ちながら、六百年もかけて熟成されたジュヌビエーブの膣と肛門は、たちまち二人のペニスを捉え、精を吸い上げ始める。
 程なく、トーニャの体液が直腸に染み込んだ。
 二突き後、ミルファのエナジーが子宮に満ちる。
 それからワンテンポ遅れて、サワナは二度目の射精を迎えた。
 全身にエナジーが満ちていく。
 三人の精液を全てその小さな体に飲み込み、ジュヌビエーブは初めて、吸血鬼らしい妖艶な歓喜の声を上げた。

 私って、ツイてないんです。
 でも、たった一つ、幸運だったことは……

 全部の不運が、この上なくたまらなく、気持ちいいってことなんです。

NEXT Night→Sharurian Excelias