「な、何をしておられるのですか、ルキナ様!?」
 ギルディアは唖然として、すっかり様変わりした居室を見渡した。
 神殿は混沌の物質で出来ていて、形を自由に変えることが出来る。だから、改装自体は驚くに値しない。
 だがこの、中東風の四角く床をくり抜いた浴槽、それを満たす白い液体に浸るルキナ、そして周りに控えるゼブジールと奴隷達は……
「ホラ、早く全部脱いで。一緒に入ろ」
 浴槽の脇に控えさせたサワナとミルファのペニスをしごきながら、ルキナは艶然と微笑んだ。
「くひゅぅ…ルキナ様…あはっ…」
 ミルファが微かに呻いて、ルキナの胸に大量の精を浴びせかける。
 そこで気付いた。浴槽は、ルキナの手で射精させられた、ゼブジール、サワナ、ミルファの精液で満たされているのだ。
 頭の先からその愛らしい顔まで白い糸を何本も引かせ、大きな胸の半ばまで白濁した海にひたるルキナの姿は、狂おしい程に淫らで美しい。
「ル、ルキナ様、では、私に禁欲しろと命じられたのは……」
「うん。ギルが遠征から帰ってきたら、ご褒美にこの特別のお風呂に入れたげようと思ってさ。サワナとミルファにも、我慢させてたんだ。ゼブはいつでもたくさん出せるからいいケド…」
 そう言う背後で、巨大なミノタウロスの肉体が震え、浴室中に白いシャワーが降り注ぐ。
「はあ……ルキナ様……」
 そうだった。そもそもこの人には、自分の考えなど及ばないのだ。
 ギルディアは溜め息をつき、手足を包む布を剥ぎ取った。
 勝手さに怒りを覚えないわけでもない。でも、そんなことより。

 今すぐ、ルキナの肉体を、思う存分犯し抜きたい。
 ルキナのパワーワードで、魔法のリボンが解け落ちた。

 ギルディアの鍛え上げられた筋肉の表面を、ぬるついた柔肉の塊が滑っていく。
「ご苦労様。まずは、体洗ったげるね」
「ルキナ…様…あくっ……あ!」
 精液まみれの体で全身を愛撫され、ギルディアはのけ反った。
 ただでさえ、柔らかい巨乳と引き締まった筋肉と、微妙に乗った脂肪で構成された、最高の肉体である。それが、全身を粘液で覆って、体の隅々をまで洗うように押しつけられてくる。
「あああああああぁぁぁっ!!」
 強烈な射精感が、ギルディアの腰で炸裂した。腹の中にある混沌の精巣から、一週間溜め込んだ膨大な量の精液が、巨大なペニスにはい上がってくるのが分かる。
 だが、ルキナはそれも見通していた。ギルディアの巨根をその胸でそっくり包みこみ、奴隷と獣の精液を潤滑油代わりに揉みしごき始めたのだ。
「ここは汚れてるから、おっぱいで洗ってあげるね♪ ほら、ごしごし…」
「うああああぁっ! あは、あ、ルキナ様っ! 出る! 出ちゃいます! あああぁぁっ!」
 我慢などできる筈もない。ギルディアは浴槽の端を爪で握り砕きながら、ルキナの胸に射精した。
 胸から下の体全体が、射精に合わせて痙攣する。ルキナの胸の谷間から、白い液体が弧を描いて噴き出し、浴槽に加わった。
「は、はあぁっ……はああっ…」
「まだキレイにならないなぁ。じゃ、もっと狭い所で洗おっか」
 息を切らすギルディアの前で、ルキナは体全体を精液に沈め、股を大きく開き、小さな恥丘だけを水面から出した。
 白い体液の表面に、小さく綺麗なルキナの性器が、睡蓮のように開いている。
「ルキナ様あっ!」
 もう、頭の中が真っ白だった。
 ギルディアは巨大な両手でルキナの肢体を掴むと、ペニスを小さな膣口にねじ込んだ。
 ルキナが僅かに眉を寄せて、苦痛と快感が入り交じった喘ぎを漏らす。
 だがギルディアはその怪力を抑えもせず、激しくルキナに腰を叩きつけた。
「あはぁっ! ひゃぐっ、ギルっ、スゴ、あ、スゴいっ、よ! あ! い、いいっ! ん! ボク! あ!」
 お互いが与え合う快楽が高すぎて、二人はたちまち達してしまう。
「ん……んぐ…んんんん!!!」
 二人は唇を重ね合ったまま、一つの生き物のように震えた。
 ギルディアの引き締まった乳房にルキナの精液の温かさが広がり、ルキナの子宮の中も熱い液体で満たされていった。
「ルキナ様……すごかっ……あ!」
 ペニスを引き抜かれるだけで、声を上げてしまった。
「さぁて、ギルぅ、今度はギルの中を洗ってあげる。お尻向けて」
 顔を上げれば、全身から精液を垂らしながら立ち上がったルキナが、衰えを知らぬ二本のペニスを握って微笑んでいる。
「はい……」
 ギルディアは浴槽の縁に手をかけ、小ぶりだがよく締まった尻を突き出した。
「うんうん。じゃ、サワナと、ミルファ。二人も、ギルがキレイになるように、たくさんかけてあげて。ゼブは、先っぽ、ボクのお尻に入れていいよ」
「はい、ルキナ様」
「はい…」
 二人の奴隷がギルディアの脇に回り、背後でルキナが小さく呻いた。
 やがて両頬に熱い精液が浴びせられると、ギルディアの体の小さな裂け目二つに衝撃が走る。
 ギルディアの意識はそこで、飛んだ。

「うーん、我ながらいいアイデアだったね。さて、と。じゃ……ギル」
 全てを終え、普通の湯浴みを終えたルキナは、ギルディアの前にラネーシアのルーン入りの宝珠を差し出した。
「次の一週間は、これをお尻に入れて暮らして」
 意識がまた遠のく。
 ルキナの企みを、また一週間も、この体に受けなければならないのか。
「はい……了解しました、ルキナ様…」

 仕方ない。これも命令、ラネーシア戦士の任務の内。
 それにやっぱり……ルキナ様には、逆らえないさ。

 思いに反して体は甘く痺れ、宝珠はすんなりと肛門に飲み込まれた。

NEXT Night→Junouvieub Erouge