「ねえ、みるくちゃん…”えっち”なこと、してもいい…よね?」
 愛らしい下着の中で硬くなったペニスを意識しながら、シーノ=林堂=ファーナフィーは、親友の森脇みるくに語りかけた。

 音神学園小等部の、グラウンドの外れ。高等部との境になるフェンスにも近い、木陰である。
 鞄を地面に置き、向かい合って座った二人は、顔を真っ赤にして見つめあっていた。
「で…でも…先生が、まだ…そういうことしちゃいけません、って…」
「大丈夫だよ。シーノのおちんちん…もう、おっきくなるもん。ほら…」
 シーノは短いスカートをめくると、自分の股間をみるくに見せた。
 うさぎの模様がついた柔らかな下着は引き延ばされて、勃起したペニスをかろうじて隠している。大きさは12cmほど、まだ皮は剥けていない。音高に通う両性具有の生徒としては、まだまだこれから成長するサイズである。
「たぶん、えっちなことすれば、”せいつー”すると思うんだ。シーノも、みるくちゃんを”せいつー”させてあげるから、だから、ね」
「う、うん…。私も…シーちゃんにしてもらうんなら…」
 少し怯えていたみるくは、シーノの説得のかいもあってか、ようやくうなずいてくれた。
「でも…」
 みるくは身を乗り出して、シーノに顔を近づける。
「ちゅー、してくれたら、いいよ」
「うん!」
 シーノはためらうことなく、みるくの唇に自分の唇を重ねた。
 味はそんなにしなくて、みるくの匂いばかりを感じた。


「ねえ、”えっち”、どうやるの…?」
「えっとね。うんと、そう! 最初は、おっぱいを触るの」
 シーノはすぐさま、ずっと狙っていた言葉を口に出した。
 本当は、最初におっぱいに触るものかどうか知らないのだけれど、ずっとずっと、みるくのおっぱいに触りたいと思っていたのだ。
「うん…」
 みるくは頬をピンク色に染めながら、ブラウスの派手な膨らみをシーノに差し出した。
 テニスボールよりもまだ大きい、みるくの胸。シーノの小さな掌では、収まりきらないほどの大きさだ。小等部の頃から胸がどんどん大きくなる生徒は少なくないけれど、やっぱり、胸の小さいシーノにとってみるくの胸は憧れであった。
 ごくり、と唾を飲み込んで、ブラウスに手を載せた。
 布越しに、夢のように柔らかい感触が指先に伝わる。ぷにぷにとした弾力と、みるくの体温が、シーノの指先を満たしていく。
「気持ちいい…?」
「わかんない…ちょっと、もぞもぞ…する…」
 弾力に満ちて形を変える自分の胸を不思議そうに眺めながら、みるくは答えた。
 どきどきと、心臓が脈打つ。腰の辺りが熱くて、ふわふわしてくる。
「ねえ…シーちゃん、まだ触るの…?」
「え!? え。えっと、あの」
  かなり長い時間みるくの胸に没頭していたシーノは、慌てて顔を上げた。
「うん。つ、次ね。えっとね、待ってね」
 シーノは鞄を手元に引き寄せると、中身を引っかき回し、一冊の雑誌を取り出す。
 題名は「COMIC ふたなりひめ」。上級生が読み捨てていたふたなり向けエッチ漫画誌を、こっそり拾っておいたものだ。
 急いでページをめくり、”えっち”している所を見つけた。一人のふたなりさんの男の子の部分が、相手のふたなりさんの女の子の部分に入っている。学校で習ったとおり、こうやって男の子から出る「せーし」を女の子の「らんし」に届けるのだ。
「んとね…こうかな?」
 シーノはみるくを押し倒すように体勢を変えると、雑誌を横目でみながら、自分のペニスに手を添えた。
「ねえシーちゃん…私は、パンツ履いててもいいの?」
「あ! そっか…その前に何かするんだ。えっとね」
 ページをめくる。絵をざっと見て、急いでマネをしてみる。
「みるくちゃんも、パンツ脱ぐんだ。で、シーノが…ん…」
 絵を見るシーノの顔が、たちまち真っ赤なった。
「み、みるくちゃんの、女の子や男の子に、”ちゅー”したり…色々…するんだ」
「え…ええ〜!?」
 みるくも地面に寝そべったまま、ほっぺをますます赤くした。
「…やだ…?」
「ううん…いいけど…やっぱりちょっと恥ずかしいよぉ」
 みるくは羞恥心をこらえるためか目をつむり、シーノの前で少しだけ脚を開いた。
 シーノは震えそうになる指先でみるくの下着に手をかけ、ゆっくりと降ろしていく。
 いつも履いているのと同じものだが、他人が履いているだけで、全然感触が違うみたいだ。柔らかい布地がみるくのペニスに引っかかる。さらに引くと、ペニスが弓みたいにしなって、下着から飛び出した。
「みるくちゃんも…おちんちんおっきいね…」
「うん…お、おっぱい…触られてたら…どんどんおっきくなったの…」
 いつの間にか乾ききった口で、荒い息をする。そしてシーノは、みるくのふとももまで下着を引き下ろした。
 大きくなって震えるペニスの下に、小さなすじが一本通っている。みるくの女の子、雑誌で”おまんこ”って呼んでる場所だ。
「み…みるくちゃん…の…お、お、……おまんこ…触るよ…」
 シーノは小さなピンク色の舌を伸ばすと、みるくの一筋の割れ目に、ツンと触れてみた。
「ふやっ…!?」
 途端に、みるくの腰がピクンと跳ね上がった。触れたシーノも驚いて、思わず舌を引っ込める。
「だ、だいじょうぶ!?」
「…みゅ…ん…な…なんか…ぴりっとしたの…」
「平気…?」
「うん」
 シーノは重ねて確認すると、もう一度、みるくの”おまんこ”に顔を近づけた。
 今度は、指で少しだけ開いてみる。薄いピンク色で、周りとは違うお肉が、ちょっとだけ見えた。舌を伸ばし、触れる。しっとりとして、少しだけ味がして……
 思わず、下から上まで舐め上げた。
「…!!!」
 みるくの腰が、さっきの何倍も長く震えた。声は出ていない。そのかわり、みるくの”おまんこ”の真ん中辺りから、少しだけ透明な液が染み出してきた。漫画で、そんな液も一緒に舐めていたのを思い出して、シーノは慌ててその液も舐め取る。
「きゃ…ふゅ…シー…ちゃん…変な感じなの…ふわふわって…おなか…奥が…熱い…」
「どんどん…透明なの、出てくるよ…。本と一緒だから…”えっち”できると思う…」
 シーノは濡れていくみるくの股間から目を離せないまま、限界まで張り詰めた自分のペニスをつかみ、腰を押しつけた。
「こ、こう…かな…」
 みるくにのしかかるようにして、腰を動かす。ヌルヌルになったみるくのおまんことペニスが擦れて、切ないような、奇妙な気持ちになってくる。でもたくさん腰を擦り付けても、漫画のようにペニスがおまんこの中に入らない。
「シーちゃん…これ…”えっち”なの…? なんだか…気持ちいいよ…」
「ま、まだだよ! 入れるの…ちんちん… こ、こう…」
 シーノはペニスの根本をしっかり指で抑えると、液体で滑らないように気を付けながら、みるくのおまんこに思いっきり押しつけた。
「ふにゃあっ!? 痛っ…いたいよお!! やぁ…シーちゃん、痛い…っ!」
「も、もう少しなの…我慢して…!!」
 シーノはさらに力を込めて、ペニスをえぐり込む。逃げそうになるみるくの腰を押さえて、さらに、さらに。
 みるくが痛がっているのは分かっているけれど、あまりに胸が激しく鼓動して、体が勝手に動くようだった。ヌルヌルしたみるくのおまんこに触れているだけで、腰がどんどん熱くなっていく。おちんちんが震えて、お尻とおまんこがぴくぴくと収縮して…

 何か…来ちゃうよぉぉ!!

 シーノはみるくの中に入ることができないまま、腰をのけぞらせた。
 その瞬間!

「JESUS! お前ら、なーにやってるんだっ!?」
『ふやああああ!?』
 フェンスの上からもの凄い怒鳴り声を浴びて、シーノとみるくは頭を抱えて縮こまった。

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