「お姉ちゃん…お姉ちゃんはもう、本当に、私の奴隷なんだね……」
 姉の首にはめられた真新しい首輪、そこから繋がる金の鎖を握りしめながら、シャルレーナはうっとりと姉を見下ろしていた。
「はい……シャルレーナ……様……」
 ベッドに腰掛けているシャルリアンは、頬を染め、声をかすれさせながら、応えた。

 上品な森エルフ様式で作られた、温かく白い部屋。ひと揃いの調度に、飾りのついた大きなベッド。
 ここはエクセリアス姉妹にあてがわれた、ザラ陣営の新しい居室である。
 姉妹はすでにドレスを脱ぎ、アクセサリーと奴隷の首輪だけを身につけた状態で、初夜を迎えていた。ピアスにかけられた魔法はもう解かれていて…望むなら望むだけ、互いのどこにでも…射精をすることが許されている。

「お姉ちゃんのペニス、震えてる…。全部、分かっちゃうよ」
 興奮のせいか、姉のペニスはヒクヒクと脈打ち、リングピアスを揺らしていた。二人のペニスが魔法の鎖で繋がっているために、そのかすかな震動までが、シャルレーナには感じられてしまうのだ。
「お姉ちゃんは、やっぱりいやらしいんだね。奴隷みたいに喋るだけで、興奮しちゃんでしょ?」
「はっ……はい……」
 シャルリアンは羞恥で長い耳まで真っ赤になりながら、シャルレーナを見上げた。その潤んだ瞳が、これ以上言葉で責めないでほしいと、哀願している。
「そんな目で見てもダメ。お姉ちゃんは、もう誇り高いエルフの舞闘家なんかじゃないんだよ。自分から妹の肉奴隷になるような、変態エルフでしょ!」
 シャルレーナの中で、加虐の悦びが次々と花開いていった。一度、こうして姉を苛めてみたかったのだ。
「ほら、お姉ちゃん、ちゃんと言ってみてよ。私は妹の……が欲しい、変態エルフです、って」
 シャルレーナはエルフ語で最も卑猥な男性器の俗語を言い放ち、姉の首輪を引っ張った。
「そ…そんな…」
 哀願する姉の瞳から涙が溢れてくると、それだけでシャルレーナは射精しそうになってしまう。
「言えないの?」
「わ…私は……妹であるシャルレーナ様のっ…『………』が欲しい……変態のエルフ奴隷です!」
「っ……!」
 その時点で、限界だった。
 シャルレーナは姉を押し倒し、股を乱暴に開かせると、被虐の言葉で濡れきった女性器にペニスを向けた。
「くううっ……」
 そして快楽を堪えるうめきを上げながら、射精を始める。濃厚な精液はピンク色の粘膜に次々と降りかかり、シャルリアンの淫花をたちまち白く染めた。
「はぁ……はあ…やっぱりお姉ちゃんのおまんこは、精液まみれなのが似合ってるよ…。嬉しいでしょ、お姉ちゃん……?」
 勃起したままのペニスを握りしめ、射精の余韻で息を荒くしながら、シャルレーナは言った。
「はっ…はい……嬉しいです…シャルレーナ様の子種が、染み込んできます…」
 シャルリアンは陶酔した表情で、自分の外陰にべっとりとかけられた精液を、指で膣口へと導いていた。
「お姉ちゃん……」
 そうしてくれるのがあまりに嬉しくて、シャルレーナは思わず「御主人様」の表情を崩してしまう。
「奴隷はここまで! お姉ちゃんに戻ってくれて、いいよ……」
「レーナ……」
 ベッドに飛び乗るようにして抱きついたシャルレーナを、シャルリアンは優しく、その逞しい腕で抱きしめてくれた。

***

「お姉ちゃん、どうだった…? 奴隷になる気分は…?」
 姉のむっちりした乳房に顔を埋め、地肌に近い色をした乳首を弄びながら、シャルレーナはささやいた。
「……あんな興奮は、初めてだ……。レーナ相手ならどれだけ自分が淫らになれるのかと思うと……少し、恐ろしいな」
 シャルリアンが照れたように苦笑する。シャルレーナも思わず、それに微笑み返していた。

 シャルリアンを個人的な奴隷とし、共に暮らすことを許されたシャルレーナ。
 しかし姉を奴隷にしたとは言っても、すでに姉への憎悪など溶け去ってしまったシャルレーナである。
 昔のように姉妹として暮らしたい。でも正直言うと、姉を奴隷扱いして、苛めてみたい欲求もある……
 そのことを素直に話すと、姉は「レーナの好きな時に、レーナの望む振る舞いをしよう」と言ってくれた。
 つまりシャルレーナは、シャルリアンを姉としてでも奴隷としてでも、思うままに扱うことができるのだ。

「…そうだね。でも、心配しなくていいよ。私、淫らなお姉ちゃんが大好き。だって、ずっとそういう風にしてくれることを妄想してたんだもん。だから安心して……思いっきりいやらしいお姉ちゃんになってね…」
「ああ…」
 姉がシャルレーナを抱き寄せ、互いの美貌を近づける。
「今度は…お姉ちゃんとして、セックス…してくれる?」
「お前の望むままに……愛しいレーナ……」
 姉はレーナの赤い髪に手を回し、ゆっくりと口づけをした。
 口づけするだけで、髪に触れるだけで、懐かしい姉の匂いがいっぱいに感じられる。
 全身の力が抜けていきそうだ。けれど、下半身で燃える欲望と、姉に快楽を味わわせたいという思いが、シャルレーナの体を動かす。
 お互いの舌を絡め、唾液を交換しながら、姉妹は愛撫を始めた。姉の甘い唾液を飲み込んで、シャルレーナは広い背中に腕を回す。傷跡の位置は、一年前の記憶のまま。それをなぞるように、そして逞しい背筋を確かめるように、腕を滑らせていく。
「んっ…!」
 姉が下から腕を絡め、シャルレーナの胸をつかんだ。しなやかだが握力の強い指が、シャルレーナの柔らかい双球にめりこむ。姉の指先一点一点から快感が染みこんで来るようで、シャルレーナは可愛らしい喘ぎを発し始めた。
「あっ…ひゃふ…お姉ちゃん……おっぱい、気持ちいいよ…。もっと、ぷにぷにって…揉みつぶして…はくっ…レーナの胸、たくさん味わって……」
「大きくなったな……森にいた頃の倍以上だ。私も胸は大きくなったけど……もっと……」
 シャルリアンは胸から指を離すと、シャルレーナを強く抱擁し、弾力に満ち満ちた自分の胸を押しつけてきた。
 姉妹の体の間で白い肉球が複雑に押しつぶされ、隙間もなく密着した肌の間から、汗がじわりとにじみ出す。
「ああっ! お姉ちゃんっ…胸…あ…苦しい……けど…はぁぁ……」
 一瞬強い抱擁に驚いたレーナだが、すぐに陶然とした顔に戻ると、淫らに腰をくねらせ始めた。胸が汗でこすれ合い、どこまでも柔らかい肉の感触の中、硬くなった乳首同士が時折強い刺激を与えた。下方では生ゴムのように硬い亀頭同士が擦られて、互いの先走りを塗りつけている。
 強烈な射精への欲求を覚えて、シャルレーナは息を詰まらせた。
 このままペニスを擦り合わせて、射精してしまいたい。お姉ちゃんの綺麗な顔や……豊かな胸や…逞しいお腹に、たくさん白濁液をかけてみたい……
「射精…したいな……レーナ…」
 レーナの心を読んだかのように、姉は息を荒くして、レーナにささやきかけた。
「うん、射精したい。お姉ちゃんの綺麗な体に、もっともっとたくさん精液かけたい……」
 やはり姉も同じなのだ。シャルレーナは姉のペニスに手を伸ばし、その根本に指を当てると優しくしごき始めた。
「お姉ちゃんのちんちん、しゃぶらせて。それで…その後……れ、レーナのちんちん、しゃぶってくれる…?」
 シャルレーナは、聖戦で受けた姉の口淫を思いだしながら、何かをねだる子供のように問いかけた。
「ああ…いいぞ。けれど……どうせなら、こうしよう」

 姉は仰向けになったまま、抱いたシャルレーナの体を軽々と持ち上げ、自分の上で180゜回転させた。
「あ……お姉ちゃん…」
 降ろされたシャルレーナの目の前には、淫らな香りに匂い立つ姉のペニスがある。当然、自分のペニスと濡れきった性器は、完全に姉の目の前にさらけ出されてしまっているのだ。魔法の鎖はペニス同士の距離が離れたことを知ったのか、一時的に姿を消しているようだった。
「お姉ちゃんも…結構、いやらしいこと思いつくんだね…」
「お前の姉なんだぞ……当たり前じゃないか」
 その言葉が終わると同時に、シャルリアンの熱い舌が、シャルレーナの亀頭の裏を舐め上げた。
「きゃはうううっ!」
 思わず腰がくだけ、密着した姉の顔に、しぶく愛液が降りかかった。姉の顔を汚してしまった羞恥で、シャルレーナの頬が赤く染まる。
「はあ…お…お姉ちゃん…はあっ…ごめんなさい…」
「甘いな…」
 姉が愛液をすする音が聞こえて、シャルリアンは泣きそうな顔で悶えた。しかしペニスから性器までを這い回る舌と唇の感触はあまりに心地よく、恥ずかしさなどすぐに吹き飛んでしまう。堰を切ったように愛液は溢れ、先走りは出る先から姉の舌に舐め取られていった。
「お…お姉ちゃん……お姉ちゃんがこんないやらしいコトしてくれるなんて、嬉しいよ…。わ、私も、たくさん気持ちよくするからね……」
 意識も遠のきそうな快感と興奮に耐えながら、シャルレーナは姉のペニスにむしゃぶりついた。
 口の中に張りつくほど熱い亀頭にたっぷりと唾液をからめ、先端から洩れる透明な愛液と混ぜ合わせた。一度口を離すと、自分の唾液と姉の体液のミックスが、糸を引きながらペニスを伝っていく。
「すごくいい匂い…お姉ちゃんの精液の匂いだよ……」
 淫らな肉の匂いと、森を思わせる落ち着いた香りが混じり合った姉の性臭を感じながら、シャルレーナは舌を動かす。ぴちゃぴちゃと粘質の音がする度に、姉の逞しいペニスは敏感に震えた。
「レーナ…お前こそ、こんなにして…悪い子だ。お姉ちゃんが……樹液を全部、吐き出させてやるからな…」
「きゃっ……お姉ちゃんっ……お、おっぱい……!?」
 自分のペニスを挟み込む柔肉の感触に、レーナはたまらず声を上げた。姉があんなにいやらしいことを口にして、自分から胸で奉仕してくれるなんて…信じられない。
「お姉ちゃん…あ……はぁぁ…ぁぁぁぁ〜…おっぱい、気持ちいい…。凄いよ、おまんことも全然違うの。すべすべして、柔らかくて、ぷりぷりして……」
「そうだろう……お前に、ずっとこんなコトをしたくて……いやらしいコトで頭がいっぱいだったから、お姉ちゃんは森にいる頃から、胸が大きかったんだ。だから…今ではこんな風に、レーナのペニスにぴったりの胸になってるんだぞ……」
「お姉ちゃんんん……」
 姉の言葉が、どんどん淫らになっていく。濡れていく。強くて、素敵な姉が……今は自分の奴隷なんだ。レーナは改めてそう思い、歓喜の涙をこぼした。
「そうなんだね。お姉ちゃんのおっぱいは、レーナとセックスするためにあったんだね。うん。する。私、たくさんするよ……」
 ペニスを尻から突き込む時のように、レーナは腰を打ち付け、本格的に姉の乳房を犯し始めた。鍛えられているせいか、柔らかさより弾力と厚みが感じられる胸だが……それだけにペニスへの圧迫と刺激は、柔らかいだけの胸では味わえないものがある。
「くうっ…はっ……」
 姉も感じているのか、本当に犯されてるかのように、喘ぎ声を漏らし始めた。レーナはうっとりと微笑むと、もう一度姉のペニスを口に含み、両手の指でよく締まった姉の秘裂をくじりだした。
「レーナっ……あうぅっ…上手だ……舌が……絡みついてっ……」
 いつの間にか、姉も性交するかのように腰を動かし、レーナの口腔を愉しんでいた。
 姉妹は互いの胸と口を犯し合うかのように、ベッドの上で絡み合い、腰を使う。言葉もなく、汗と吐息だけが淡々と吐き出されていった。
「んんっ……れ、レーナっ…もうっ……!!」
 姉が限界を告げる甘い叫びを上げ、腰の動きを速めた。射精寸前なのはレーナも同じだ。汗と体液でぬるむ姉の谷間にペニスを出し入れし、その速度を早め、無言で限界を伝える。
 それが伝わったのか、姉はすぐさま胸の圧迫を増し、勃起した乳首をレーナの敏感な部位に擦り当て始めた。そうしながらも、姉のペニスは張り詰めていく。射精するような脈動が起こり、先走りの味がレーナの口中に広がった。
 もう、出る。射精してくれる。お姉ちゃんの精液が、口の中いっぱいに……
「レーナっ……レー……な……っ!!」
「っ……んぐっ……んんん………!!」

 姉妹の体がエルフの弓のように反ったかと思うと、淫らな粘液が溢れ出る音が、寝室に重なり合いながら響いた。
 腰から今日何度目とも知れぬ精液が弾け出て、姉の美しい肉体を汚し、自分の肌にも絡みついてくる。同時に、姉の濃度を失わない精液が、ドッと喉の奥まで溢れ込んだ。むせることもない。あたかもそれが甘美な果汁であるかのように、シャルレーナは濃厚な粘液を飲み下していく。身体の芯にまで姉の匂いが染みついてくれるようで、たまらなく嬉しいのだ。
「んぐ……ごくっ…ん、んっ、んっ…」
「はうっ…レーナ…飲んでくれ……レーナのために作られた、お姉ちゃんの子種を……あぁああぁ……」
 一言発する度に、姉の性器からは放物線を描いて愛液がほとばしっていた。
 それを愛しそうに眺めながら……シャルレーナは姉の最後の一撃ちまでしっかり飲み干し、ようやく口を離した。

「はぁ……はぁ…レーナ……私、どんどん…おかしくなっていくみたいだ……奴隷として振る舞っているわけでもないのに…」
 姉はベッドの上で身悶えするように、シャルレーナを見上げた。
 その全身には、湯気のたつようなシャルレーナの精液が塗りたくられている。さっき胸にたっぷりと放出されたものを、自分の手で全身に広げたのである。
「うん。私もだよ。多分私達、本当は……変態エルフの姉妹なんだよ。でも、それでいいの。それでお姉ちゃんと一緒になれるなら、私、どんなにおかしくなってもいいよ…」
 シャルレーナは精液まみれの姉の肢体を抱き、その体に舌を這わせた。深く美しく刻まれた筋肉の谷間、そこに溜まった自分の精液を舌で塗り伸ばし、姉の汗と共に味わっていく。
「もっと、もっと、いやらしいことしよう。そうしてればきっと…お姉ちゃんとか奴隷とか考えなくていい、本当の私達になれると思うの…」
「ああ……」
 姉はシャルレーナを強く抱きしめ、互いの精液にまみれた舌同士を絡ませた。
 しばしそうして…姉は何かを思い出したかのように目を開けると、シャルレーナから離れて背中を見せた。

「忘れていた……レーナ、考えたら、お互いまだ触れていない場所があるじゃないか…」
 姉はそのまま顔を伏せると、高く腰を突き出す。引き締まった尻の肉は自然に開かれて、濡れきった花弁と……ほんの小さなすぼまりが、レーナの目に露わになった。
「お…尻………そっか……」
「いつかこうして、お前のペニスを受け入れるために…鍛え続けていたんだ。私達のような変態姉妹の初夜には……ちょうどいい趣向だろう…?」
 シャルリアンは尻の肉に指を食い込ませると、小さな穴を思い切り広げて、濡れた粘膜を妹に見せつけた。微細な皺と、息づくような収縮を見ているだけで、それがどれ程の快感を与えてくれるか…見て取れるようだった。
「うん。お姉ちゃん……お互い、お尻の方が好きになっちゃうくらい……いっぱいしようね……」
 そう言っている最中から、シャルレーナは興奮のあまり射精していた。粘度を増した体液は姉の尻にたっぷりと降りかかると、糸を引いて流れ落ち、収縮する肉のすぼまりにも吸い込まれていった。
 

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